ホンダ「VFR750R」注目ポイント

写真の車両は欧州仕様車で、国内仕様と違ってヘッドライトが大きいのが特徴。ボディカラーはトリコロールの1色のみ。

アルミツインスパーフレームはRVFと同様の変形目の字断面構造で、クランク位置など、ディメンションはほぼRVFと同一。

写真は欧州仕様で、ヘッドライトはΦ130mmを2個仕様。国内仕様はそれより少し小ぶりなΦ100mmのライトを2個使用する。

スピードは別体とし、タコメーターと水温計をスポンジマウントしたレーシーなメーター。レッドゾーンは1万2500回転から。

タンクはアルミ製で容量は18リットル。レーサーに倣って、右前方には気化したガソリンを大気解放するブリーザーパイプを設置。

カムギアトレイン機構を採用するエンジンは、カムシャフト側のギアを小さくしてコンパクトなヘッドを実現。クランク角は360度。

サイレンサーは左出し。チェーンドライブ機構やリアブレーキなどはプロアームの左側に集約してレイアウトされている。

カウル類はFRP製で、サイドカウルとアンダーカウルの接合部にはクイックファスナーを使用するなど、造りもレーシーだった。

ショーワ製のΦ43mm正立フロントフォークを装備。フロントアクスル下部には、市販車初のクイックリリース機構を標準装備。

片持ちスイングアーム・プロアームはelfの特許で、リアタイヤの素早い交換を可能にする機構。ホイール固定はセンターロック式。
ホンダ「VFR750R」動画・写真
Honda Collection Hall 収蔵車両走行ビデオ VFR750R(1988年)
www.youtube.comホンダ「VFR750R」主なスペック・発売当時価格
全長×全幅×全高 | 2045×700×1100mm |
ホイールベース | 1410mm |
最低地上高 | 130mm |
シート高 | 785mm |
車両重量 | 201kg(乾燥重量は180kg) |
エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブV型4気筒 |
総排気量 | 748cc |
ボア×ストローク | 70.0×48.6mm |
圧縮比 | 11.0 |
最高出力 | 77PS/9500rpm |
最大トルク | 7.1kg-m/7000rpm |
燃料供給方式 | キャブレター(VDHO) |
燃料タンク容量 | 18L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24°50′ |
トレール量 | 91mm |
ブレーキ形式(前・後) | Φ310mmダブルディスク・Φ220mmシングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70-17・170/60R18 |
発売当時価格(1987年) | 148万円 |
まとめ:オートバイ編集部