まとめ:オートバイ編集部
ホンダ「NSR250R」(MC18)の特徴

Honda
NSR250R
1988年・MC18
総排気量:249cc
エンジン形式:水冷2ストケースリードバルブV型2気筒
シート高:770mm
車両重量:145kg
発売当時価格:57万9000円
「勝つならNSR」と言われた最強レプリカ
1986年10月にNSR250Rを投入したホンダだったが、最大のライバル・ヤマハTZR250が次のモデルで大幅な性能向上を果たすと予想、それに打ち勝つためには劇的なパフォーマンスの向上が必要だと考えた。こうして開発されたのがMC18型NSR250Rだ。
市販二輪車世界初のコンピューター制御によるPGMキャブレターを採用。RCバルブと呼ばれる可変排気孔バルブシステムとあわせ、最大出力は45PSと公表されたが、あまりのパワフルさにその数値が疑わしいと言われるほどの強烈なパワーを誇った。

フレームは異形5角形断面アルミツインチューブを採用、当時登場したばかりのラジアルタイヤもいち早くリアに導入された。
そのパフォーマンスはライバルを置き去りにする強烈なもので、レースシーンでは「勝ちたければNNSR」とさえ言われた。出力特性と車体剛性の関係で、公道では性能をフルに引き出すことが難しいと言われたが、そんな手強さもレーシーだと歓迎され、最強の2ストレプリカの名声を欲しいままにした。
ホンダ「NSR250R」(MC18)の注目ポイント

ボディカラーは2色。「テラカラー」と呼ばれたブルーのほかに、HRCカラーと呼ばれた同じグラフィックのレッドがあった。

ボディカラーは2色。「テラカラー」と呼ばれたブルーのほかに、HRCカラーと呼ばれた同じグラフィックのレッドがあった。

タコメーターと水温計をスポンジマウントして、スピードメーターを別体としたメーターは、レーサー風の雰囲気を演出。

クランクケースリードバルブのV型2気筒ユニット。シリンダー挟み角は90度で、フレームには前バンクを20度下げてマウントされた。

フロントブレーキはΦ276mmのダブルディスクに異径4ポットキャリパーの組み合わせ。フロントホイールは6本スポーク。
ホンダ「NSR250R」(MC18)の主なスペック・発売当時価格
全長×全幅×全高 | 1985×640×1105mm |
ホイールベース | 1355mm |
最低地上高 | 135mm |
シート高 | 770mm |
車両重量 | 145kg |
エンジン形式 | 水冷2ストローク ケースリードバルブ 90度V型2気筒 |
総排気量 | 249cc |
ボア×ストローク | 54.0×54.5mm |
圧縮比 | 7.3 |
最高出力 | 45PS/9500rpm |
最大トルク | 3.8kg-m/8000rpm |
燃料タンク容量 | 16L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24°00′ |
トレール量 | 90mm |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 110/70-17 53H・140/60-R18 64H |
発売当時価格(1988年) | 57万9000円 |