まとめ:オートバイ編集部
スズキ「GSX-R1000」の特徴

SUZUKI
GSX-R1000
2001年モデル・輸出車
総排気量:988cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
乾燥重量:170kg
圧倒的な軽さとパワーでSSの歴史を変えた1台
1990年代後半、各社から軽量コンパクトなリッタークラスのスーパースポーツが登場する中、スズキのフラッグシップは大きく重いGSX-R1100だった。しかし、2000年にGSX-R750が劇的な進化を遂げると、翌年に兄弟車としてGSX-R1000が登場、勢力図を一変させる。
GSX-R750をベースにロングストローク化した排気量988ccエンジンは160PSを発揮。これを同じく750ベースのアルミツインスパーフレームに搭載、車重は乾燥で170kgという驚異の軽さを実現。750との重量差はたったの4kgだった。
抜群のパワーウエイトレシオを誇り、GSX-R1000は世界中のサーキットで勝利を重ね、最強の座をほしいままにするが、ロングストロークエンジンの恩恵で低中域のトルクが豊かで公道でも非常に扱いやすく、しかも750との共通パーツが多かったため、ライバルより価格もリーズナブルだった。こうして世界に愛されたGSX-R1000の快進撃が始まったのである。
スズキ「GSX-R1000」の注目ポイント

アルミツインスパーフレームは750よりやや肉厚だが基本的には同じ構成。170kgという乾燥重量はリッターSSらしからぬ軽量なもの。

ボア73mm、ストローク59mmの988ccユニット。FIシステムはバタフライバルブを2枚備え、優れたドライバビリティも実現した。

GSX-R1000独自の装備がフロントの6ポットキャリパー。倒立フォークはインナーチューブにコーティングが施される。

スイングアームはガッチリした補強の入ったやぐらタイプ。リアショックはリザーバータンク付きのフルアジャスタブル。
スズキ「GSX-R1000」の主なスペック
全長×全幅×全高 | 2045×715×1135mm |
ホイールベース | 1410mm |
車両重量 | 170kg (乾燥) |
エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 988cc |
ボア×ストローク | 73×59mm |
最高出力 | 117.7kW(160PS)/10800rpm |
最大トルク | 109.8Nm(11.2kgm)/8500rpm |
燃料供給方式 | FI |
変速機形式 | 6速リターン |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17・190/50ZR17 |