文:大冨 涼/写真:赤松 孝、webオートバイ編集部
ハーレーダビッドソン幕張に新色ブルーの「X350」「X500」が並ぶ!
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数あるバイクメーカーの中で、絶大な知名度を誇るハーレーダビッドソン。同社の象徴ともいえるクルーザーモデルには、伝統的な空冷V型2気筒エンジンが搭載されています。独特な鼓動感と排気音、低重心のスタイリングが魅力です。
しかし近年ではスポーティな走りを楽しめる「スポーツスターS」やビッグアドベンチャー「パンアメリカ」などといった水冷エンジンが採用されたモデルもラインナップされています。
2023年10月には、マーケット拡大のための戦略車としてブランド初の中型モデル「X350」とシリーズモデルの「X500」が発売されました。
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左がX500、右がX350
X350は小排気量かつリーズナブルな価格設定を強味とし、ブランドへの入口を大幅に広げました。その結果、X500とあわせて発売から1カ月で受注件数が1000台を突破。イベントやコラボカフェも開催される、新たなファンを増やす呼び水になっています。
今回、千葉県にあるハーレーダビッドソン幕張で、そんな2機種の2025年モデルがお披露目されました。試乗会も行なわれたので、私も乗ってきました!
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ハーレーダビッドソン幕張店(千葉県千葉市美浜区新港222-4)
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ハーレーダビッドソン幕張店(千葉県千葉市美浜区新港222-4)
2025年モデルはカラーのみ変更されました。これまでの「ダイナミックオレンジ」「パールホワイト」「ドラマティックブラック」に加え、「コズミックブルー」が新登場。X350・X500ともに、4色のラインナップとなっています。
以下では、「X」シリーズどころかハーレーダビッドソンのバイクに乗ったことがない編集部の大冨が、X350を中心に乗り味をレポートします。見た目やライディングポジション、取り回しや乗り心地などについて率直な感想をお伝えしていきます!
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試乗させていただく前に、「X」シリーズのステッカーと温かいカフェラテをいただきました!
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幕張店はアパレルやヘルメット、ブーツなども展示・販売されていました。どれもとってもおしゃれです。
「X350」に初タッチ&初試乗! 編集部・大冨の感想
▶見た目
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実際に見るとブルーはかなり鮮やか! シートのディテールが素敵
2025年モデルとして登場した新色「コズミックブルー」は、画像で見るよりもかなり鮮やか。ラメやパールなどは入っていませんが、愛車のCBと似たブルーだったこともあり、個人的に色合いがかなり好みでした。
フレームはX350がトラスフレームでしたが、500はちょっと形が違いました。燃料タンクもX350の方が若干平べったい印象です。LEDウインカーやサイドスタンドは全く別のものですね。
X350
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X500
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X350のメーター
メーターはアナログ式のシンプルなデザインです。X350はちょうどハンドルのセンターにマウントされており、X500は若干左よりにオフセットされています。
シートはX500がタックロール風であるのに対してX300には着座位置に凸凹が。タンデムシートの端にはハーレーダビッドソンのエンブレムがあしらわれています。
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X500
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X350
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X350のシートのエンブレムはワンポイントとなっていて素敵です。
▶ライディングポジション
ハンドル位置がちょうどいい! 走行中も景色が楽しめます
足つきは写真のとおりかなり良好で、X500の方は気持ちかかとが浮く程度です(大冨の身長は165cm)。
X350のシート高は777mm、X500は800mmですが、サイドカバー部に張り出しなどがないので、スッと足を降ろしやすく、しっかり地面に足が接地します。
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X350
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X500
どちらも背筋が立つポジションなので、視界がぐっと開けて見晴らしの良い姿勢で乗ることができます。長時間のライディングでも疲れなさそうです。
ただ、ステップは若干後ろ目ですから、背が高いライダーだと膝の曲がり具合が気になるかもしれません。
タンクとサイドカバーの形状からか、ステップに足をのせると自然に足の内側がベタっと車体にくっつくので、意識をせずともニーグリップができます。
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X500は少しハンドル幅が広いので、急加速したときは少し腕が張りそうになります。大柄な方にはちょうど良いかもしれませんが、私くらいの体格であればもう少し手前にハンドルがあった方がラクかな、と思いました。
▶取りまわし
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350と500、どっちも軽くて坂道も楽勝
2機種とも軽く坂になっている道を、押したり、引いたり、ハンドルを切りながらくねくね動かしたりしてみたのですが、どちらも想像以上に軽く、まったくキツくありませんでした。
車重はX350が195kgでX500が208kgだったので、両車の差は約13kg。しかし、登り坂の押しやすさはX350に引けを取りません。もしかすると、X500の幅広ハンドルのお陰かも。
また、双方タンクやサイドカバーの形状が太ももにフィットするのも良いなと思いました。押し歩き中にステップが足にぶつかる、ということもなかったです。
▶乗り心地
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初試乗の緊張はどこへやら。乗ったとたんにツーリング気分!
今回の試乗会は公道での自由走行だったので、X350で景色のいい海沿いを走ってきました。
慣れていない車両ですから、スロットルの開け方は十分慎重に……と、緊張しながら乗り始めたのですが、レスポンスがとってもマイルドだったので、怖さを感じる間もなく楽しんで乗ることができました。
ぐっとスロットルを開けても無理のない加速をするので、体がおいていかれそうになることがなく、ピーキーな感触や扱いにくさなどは全くありませんでした。ある程度低いギアでスロットルを開けてあげたほうが、パワーや排気音のダイレクト感が味わえて楽しいバイクなんじゃないかな、と思います。
先に排気音のことも触れましたが、X350は、同排気量帯のほかのモデルと比べて排気音が大きい気がします。アイドリング時の音はそうでもなかったのですが、それこそ低いギアでアクセルをしっかり開けると、迫力ある音が響きます。アクセルを開けて楽しめるバイクって魅力的だな、と改めて感じました。
文:大冨 涼/写真:赤松 孝、webオートバイ編集部