250ccクラスのビッグスクーターの草分け的存在であるホンダのフォルツァがアップデートを果たした。最新の5インチカラーTFTメーターを採用、実用装備もアップグレードしてより使い勝手を増して新登場だ!
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:赤松 孝

ホンダ「フォルツァ」インプレ(太田安治)

画像: Honda FORZA 2025年モデル 総排気量:249cc エンジン形式:水冷4ストSOHC4バルブ単気筒 シート高:780mm 車両重量:186kg 発売日:2025年1月16日 税込価格:78万1000円

Honda
FORZA
2025年モデル

総排気量:249cc
エンジン形式:水冷4ストSOHC4バルブ単気筒
シート高:780mm
車両重量:186kg

発売日:2025年1月16日
税込価格:78万1000円

もはや円熟の域に達した上質で快適なその走り!

1990年代後半から250ccモデルを中心とした大型スクーターが続々と登場し「ビッグスクーターブーム」と言われるほどの人気となった。フォルツァはそんなブームが盛り上がり始めた2000年に初代が登場。

2004年登場の2代目は低く長く大柄な車体デザイン、ライダーが車体に沈み込むようなライディングポジション、先進のメカニズム、クルーザー的な穏やかさのハンドリングで爆発的なヒットを記録。以降モデルチェンジを重ね、2018年にはコンセプトを一新したMF13型が登場。事実上の国内向けから、スクーター需要の大きい欧州市場を重視したグローバルモデルに生まれ変わった。

車体構成は根本から見直され、シート高を65mm高くしたアップライトなポジションとなり、ホイールを前15、後14インチに大径化してホイールベースは35mm短縮された。これらの変更は市街地での俊敏なハンドリングと荒れた路面での安定性を優先したもの。さらに2023年型では「eSP+」エンジンを搭載、スムーズな発進/加速とクルージングでの快適さのレベルも引き上げた。

個人的にはこの2023年モデルで、フォルツァは完成の域に達したと感じている。今度の新型が外装デザインの変更とカラーTFTメーター採用というマイナーチェンジレベルなのも、完成度の高さゆえだろう。

市街地から高速道路まで試乗したが、約2500回転で遠心クラッチがジワリと繋がって穏やかに発進し、極低速の速度コントロールもしやすい。そしてスロットル全開のフル加速では最大トルクを発生する6250回転近辺を保って力強く速度を乗せていく。

画像: ホンダ「フォルツァ」インプレ(太田安治)

加えてどの回転域でも振動が少なく、吸排気音も静か。100km/hクルーズでもスロットル開度には充分な余裕が残っている。現実的な走り方に合わせたエンジン特性と変速設定の巧みさに改めて感心させられる。

かつて主流だったロー&ロングのビッグスクーター達とは大きく異なるのがハンドリング。ライディングポジションはふんぞり返った「殿様乗り」ではなく、上体が起きてステップ(フロアボード)への踏ん張りも効くネイキッド的なもの。ハンドルバーのオフセット量も少ないから、ライダーの操作にダイレクトに反応してスパッと向きを変える。

フレームは特にネジレ方向の設定が絶妙で、クイックな切り返しやブレーキングしながらの寝かし込みで前後タイヤがバラバラに動く感触はなく、締まったセッティングの前後サスペンションと併せ、ロードスポーツから乗り換えても違和感はない。引き換えに路面の荒れた場所では乗り心地が硬めに感じるが、前後の大径ホイールと抑え込みやすいポジションで安定性そのものは充分に高い。

走行性能と高いウインドプロテクションに加え、充実した装備と高級感が新型フォルツァの魅力。街乗りからツーリングまで幅広く使いたいライダーにお薦めだ。

ホンダ「フォルツァ」カラーバリエーション

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