ライター
【KAWASAKI ESTRELLA FINAL EDITION】美しきクラシックロードスター、有終の美を飾る1台!【試乗インプレ】(2017年)
美しさを愛で、慈しむオーナーの喜びは不変
新排ガス規制が9月1日から施行されることを受けて生産終了となった車種は数多いが、中でも「惜しまれつつ」というフレーズがぴったりな1台がエストレヤだ。
初代のデビューは92年。レーサーレプリカブームが終息し、250〜400㏄クラスはネイキッドやアメリカンが人気の中心になっていた。そんな中、60年代風のルックスと、性能よりもテイストを追求した単気筒エンジンのエストレヤは、当時は異端の存在。業界関係者の多くは本格的な作り込みに関心しながらも、バブル期のキワモノモデルと同様、短命に終わるだろうと思っていた。
だが、エストレヤの人気は着実に高まっていった。...