今なお高い人気を誇るヨンヒャク・クルーザー
400㏄クルーザーの中でも人気モデルとして君臨するドラッグスター400がデビューしたのは1996年で、そもそもXV400ビラーゴの後継モデルとして開発されたモデルだった。
エンジンこそビラーゴ譲りの400㏄空冷Vツインを引き続き採用していたが、クルーザーの魅力であるエンジンの鼓動感を強調するために大幅に改良されたもので、これを搭載するのはビラーゴよりも大幅に低重心化され、リジッド風デザインのモノショック式リアサスを備えた新設計フレームで、クルーザーとは思えないようなスポーティなハンドリングと、扱いやすく快適な乗り味を両立。
その低さを活かした流麗なロー&ロングスタイリングもあって、瞬く間にクルーザー市場で圧倒的な人気を集めるようになった。1998年にはバリエーションモデルとして、重厚なイメージのスタイリングを与えたドラッグスタークラシック400を追加。
2000年にマイナーチェンジを受けるがその人気は揺らぐことなく、2009年には基本的なスタイルやメカニズムはそのまま、エンジンをそれまでのキャブレター仕様からフューエルインジェクション仕様として、厳しさを増した排ガス規制をクリアする新世代モデルへと移行。デビューから20年を越え、今なお人気をキープし続けるロングセラーモデルとなった。
DETAIL
SPECIFICATIONS
エンジン型式 空冷4ストロークOHC2バルブV型2気筒
総排気量 399㏄
内径╳行程 68.0╳55.0㎜
圧縮比 9.7
最高出力 30PS/7500rpm
最大トルク 3.2㎏-m/6250rpm
燃料供給方式 フューエルインジェクション
変速機型式 常時噛み合い式5速リターン
全長 2340㎜
全幅 840㎜
全高 1065㎜
軸間距離 1610㎜
車両重量 234㎏
キャスター/トレール 35°/153㎜
燃料タンク容量 15L
タイヤサイズ(前) 100/90-19
タイヤサイズ(後) 170/80-15
価格 72万4000円