初めてサーキットを走った沢渡が、東条と同じ市販レーサーでバトル
市販レーサーTD-3 を水冷化したのが初代TZ250。1976 年にはモノクロスサスペンションとディスクブレーキ、1977 年型にはサイレンサーを装備するなどの改良が続いた。1979 年型はフレームワークを一新し、タンクやシートカウルの形状もYZR500 を思わせる斬新なものに変更。パワージェット付きキャブレターやアルミスイングアームも採用され、大きく性能を高められている。
1981 年には各部が専用設計となり、大幅にパフォーマンスアップを果たすことになる。外装やフロントフェンダーの形状から、作中で東条が所属するブルーウェイレーシングで使用していたのは1979 年に変更を受けて販売されたマシンがモデルであると思われる。突如として沢渡も跨がりコースイン、東条に勝負を挑む。ちなみに、沢渡が関東大学に入学し最初にサーキットを走ったマシンは、このTZ250のひとつ下のクラス用の市販レーサーであるTZ125。
協力:株式会社KADOKAWA