「不沈艦」の強さを引き継ぎ世界中で大活躍した名機

画像: 「不沈艦」の強さを引き継ぎ世界中で大活躍した名機

1976~1978年にヨーロッパ耐久選手権を中心に勝利を重ね、無敵の強さを誇った耐久レーサー・RCB1000。CB750FOURをベースにDOHC化などの大改良を施されたRCBだったが、1970年代末には使用するエンジンを市販車ベースと限定した、TT-F1クラスのレースが盛り上がりを見せつつあった。

そんな流れに合わせ、1978年にCB750FOURの後継として誕生したCB900Fをベースに、新型の耐久レーサーであるRS1000が1979年に姿を現す。

DOHC4バルブのCB900F用エンジンの排気量を拡大、RCBで培われてきた実戦のノウハウを活かした車体へと搭載。有力チーム向けのコンプリート車、プライベーター向けのキットパーツなど、さまざまな形でデリバリーされ、世界中で活躍した。

画像: 写真のRS1000は1981年の鈴鹿8耐のウイナーである、ホンダ・フランスからエントリーしたM・ボールドウィン/D・アルダナ組のマシン。安定した速さを見せ2位を3周遅れにする199周を走破した。

写真のRS1000は1981年の鈴鹿8耐のウイナーである、ホンダ・フランスからエントリーしたM・ボールドウィン/D・アルダナ組のマシン。安定した速さを見せ2位を3周遅れにする199周を走破した。

画像: CB900F用の空冷直4エンジンをベースに、排気量を999㏄にまで拡大するなどRSC(HRCの前身)がフルチューン。耐久仕様でも最高出力130PS!

CB900F用の空冷直4エンジンをベースに、排気量を999㏄にまで拡大するなどRSC(HRCの前身)がフルチューン。耐久仕様でも最高出力130PS!

画像: この1981年8耐ウイナーのRS1000、マフラーは4-2-1集合タイプ。太く短く大きく曲げられているサイレンサーが特徴だ。

この1981年8耐ウイナーのRS1000、マフラーは4-2-1集合タイプ。太く短く大きく曲げられているサイレンサーが特徴だ。

画像: このゼッケン8番のRS1000が、スペンサーが1980年の鈴鹿8耐を走った車両そのもの。予選は11位だったが、トラブルのため決勝は3周リタイヤ。

このゼッケン8番のRS1000が、スペンサーが1980年の鈴鹿8耐を走った車両そのもの。予選は11位だったが、トラブルのため決勝は3周リタイヤ。

ベースはこのマシン! HONDA CB900F(1978年)

CB750FOURの後を継ぐ新世代の4気筒スポーツとして、1978年にヨーロッパ向けにデビューしたのがCB900F。最速のスーパースポーツを目指して、当時世界耐久選手権で圧倒的な速さを見せていた耐久レーサー・RCBのノウハウを取り入れて開発。空冷直4エンジンはDOHC4バルブとなり大幅にパワーアップ、車体はCB750Kと共通部分が多い。

画像: HONDA CB900F(1978年) ●空冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒●901㏄●95PS/9000rpm●7.9㎏-m/8000rpm●232㎏(乾燥)●-●20L ●3.25-19・4.00-18■輸出モデル

HONDA CB900F(1978年)
●空冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒●901㏄●95PS/9000rpm●7.9㎏-m/8000rpm●232㎏(乾燥)●-●20L
●3.25-19・4.00-18■輸出モデル

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