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【俺たちのレーシングレジェンド】エディ・ローソンとYAMAHA FZ750(1986年)
デイトナ200で開花した「もうひとつのローソンレプリカ」
1985年に発売されたFZ750は、ヤマハ初のスポーツビッグバイクだった。エンジンは従来の空冷2バルブ4気筒から水冷5バルブ4気筒となり、このエンジンをベースに製作されたのが、85年の鈴鹿8時間耐久レースに出場したワークスレーシングマシン、FZR750だ。
さらにヤマハは、当時のビッグマーケットであるアメリカでの販売拡大を期して、AMAスーパーバイクへの参戦も開始。レース用キットパーツの販売は好調だったが、85年は有力ライダーを獲得することができず、最高位2位、ランキング6位と低迷。そこで、捲土重来を期して翌86年に、AMAシリー...
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【俺たちのレーシングレジェンド】「フレディ・スペンサー」と「HONDA RS1000」(1980年)
「不沈艦」の強さを引き継ぎ世界中で大活躍した名機
1976~1978年にヨーロッパ耐久選手権を中心に勝利を重ね、無敵の強さを誇った耐久レーサー・RCB1000。CB750FOURをベースにDOHC化などの大改良を施されたRCBだったが、1970年代末には使用するエンジンを市販車ベースと限定した、TT-F1クラスのレースが盛り上がりを見せつつあった。
そんな流れに合わせ、1978年にCB750FOURの後継として誕生したCB900Fをベースに、新型の耐久レーサーであるRS1000が1979年に姿を現す。
DOHC4バルブのCB900F用エンジンの排気量を拡大、RCBで培われてきた実戦のノウ...
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【俺たちのレーシングレジェンド】「エディ・ローソン」と「KAWASAKI KZ1000S1」(1982年)
最強の名を欲しいままにした 空冷Z・最高のスペシャルマシン
カワサキの4ストロークビッグバイク「Zシリーズ」が、品質過多とまで呼ばれるほどチューニングへの耐久性が高いといわれた神話は、もちろんヨーロッパ耐久選手権や、AMAスーパーバイクでの活躍に裏打ちされている。
耐久選手権への挑戦は70年代中盤から。72年発売のZ1をべースに参戦し74~75年には耐久王者に輝き、カワサキ本社もレースサポートという形でマシン製作にタッチ。その活動がアメリカにまで波及したのがAMAスーパーバイクでの活動だった。
そして、カワサキ本社が関与した頃のエースが、このエディ・ローソン。80年にAMAスーパーバイク...