ベストバランスにこだわり好セールス

KMX125の時代から、モトクロスレーサーのKXをベースとしていたカワサキ2ストシリーズ。しかし、売りにしていたのはハイパワーな側面だけでなく、125ベースで軽さを武器にしたKMX200や、ペリメターフレームを採用したKDX250SRなど個性も強かった。

最終モデルのKDX220SRは、これらのなかでも125並みの車格と扱いやすいミドルレンジの排気量とあいまって、各地のエンデューロレースで非常に人気が高く、今でも時々みかけるほど。

なお、KDXに進化してからは、KDX200R、KDX250R、KDX220Rとエンデューロレーサーも併売されており、これらのパーツと交換することで、よりアグレッシブな仕様へと変化した。

KMX125 (MX125A)

画像: ●水冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒●124㏄ ●22PS/9000rpm●1.7㎏-m/8500rpm●101㎏ ●2.75-21・4.10-18●29万8000円●1988年

●水冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒●124㏄
●22PS/9000rpm●1.7㎏-m/8500rpm●101㎏
●2.75-21・4.10-18●29万8000円●1988年

カワサキ独自のリンクシステムユニトラックに、排気デバイスKIPSを装着した名車KMX125がマイナーチェンジ。ヘッドライトがブラックアウトされ、ゼッケンはイエローに。

KMX125 (MX125A)

画像: ●水冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒●124㏄ ●22PS/9500rpm●1.7㎏-m/9000rpm●96㎏ ●2.75-21・4.10-18●28万5000円●1987年

●水冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒●124㏄
●22PS/9500rpm●1.7㎏-m/9000rpm●96㎏
●2.75-21・4.10-18●28万5000円●1987年

ライムグリーンのモトクロスシリーズKXとも共通備品が多く、林道ファンやレースユーザーをも魅了したワンツーファイブ。低い車高も魅力で、アグレッシブにオフロードを走る人の入門マシン的存在だった。

KMX200 (MX200A)

画像: ●水冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒●191㏄ ●33PS/8500rpm●2.8㎏-m/8000rpm●99㎏ ●3.00-21・4.60-17●33万9000円●1987年

●水冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒●191㏄
●33PS/8500rpm●2.8㎏-m/8000rpm●99㎏
●3.00-21・4.60-17●33万9000円●1987年

86年に発売されたモトクロッサーレプリカKMX125をベースに、200㏄へエンジンを拡大した当時のカワサキの旗艦。水冷2ストエンジンは33PSを発揮。各地のサンデーエンデューロでも大活躍。

KMX200 (MX200A)

画像: ●水冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒●191㏄ ●33PS/8500rpm●2.8㎏-m/8000rpm●99㎏ ●3.00-21・4.60-17●33万9000円●1988年

●水冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒●191㏄
●33PS/8500rpm●2.8㎏-m/8000rpm●99㎏
●3.00-21・4.60-17●33万9000円●1988年

デビュー後1年目のKMX200は、各地の草レースで猛威を振るい、その影響もあって林道でも人気が高かった。マイナーチェンジでグラフィックはよりアグレッシブになった。

KDX200SR (DX200G)

画像: ●水冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒●198㏄●35PS/8000rpm●3.2㎏-m/7500rpm●107㎏●80/100-21・100/90-18●38万9000円●1989年

●水冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒●198㏄●35PS/8000rpm●3.2㎏-m/7500rpm●107㎏●80/100-21・100/90-18●38万9000円●1989年

今なお2ストロークを愛するオフロードライダー達から支持されるKDX200SR。KMX200を大きくモデルチェンジ、排気デバイスKIPSで低速から中速のトルク感を補い、幅広いライダーに迎えられたマシン。レーサーのKDX200Rからのパーツ流用が人気であった。

KDX125SR (DX125A)

画像: ●水冷2スト・クランクケースリードバルブ単気筒●124㏄ ●22PS/9500rpm●1.9㎏-m/8000rpm●104㎏ ●70/100-21・4.10-18●33万5000円●1990年

●水冷2スト・クランクケースリードバルブ単気筒●124㏄
●22PS/9500rpm●1.9㎏-m/8000rpm●104㎏
●70/100-21・4.10-18●33万5000円●1990年

200に遅れること1年、KMXからフルモデルチェンジされたKDX125SRが登場。モトクロスレーサーのKX125を公道仕様にしたようなもので、多くのパーツが流用可能であり、200よりも過激なマシンにチューニング可能だった。

KDX125SR (DX125A)

画像: ●水冷2スト・クランクケースリードバルブ単気筒●124㏄●22PS/9500rpm●1.9㎏-m/8000rpm●104㎏●70/100-21・4.10-18●33万5000円●1992年

●水冷2スト・クランクケースリードバルブ単気筒●124㏄●22PS/9500rpm●1.9㎏-m/8000rpm●104㎏●70/100-21・4.10-18●33万5000円●1992年

パープルのカラーバリエーションが追加されたKDX125SR。丁寧にフレームまでもがパープル。ピンクのシートは派手な90年代のバブル時代を反映した。

KDX200SR (DX200G)

画像: ●水冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒●198㏄●35PS/8000rpm●3.2㎏-m/7500rpm●107㎏●80/100-21・100/90-19●39万9000円●1989年

●水冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒●198㏄●35PS/8000rpm●3.2㎏-m/7500rpm●107㎏●80/100-21・100/90-19●39万9000円●1989年

この年式から、ブルーのKDX200SRがラインナップ。カワサキのアイデンティティともいえる、派手なライムグリーンを避けたいライダーに人気を博した。

KDX220SR (DX220B)

画像: ●水冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒●216㏄ ●37PS/8000rpm●3.5㎏-m/7000rpm●105㎏ ●300-21・4.60-18●43万9000円●1994年

●水冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒●216㏄
●37PS/8000rpm●3.5㎏-m/7000rpm●105㎏
●300-21・4.60-18●43万9000円●1994年

フルパワー化が進む2ストロークトレールの中で、カワサキが出した答えが「扱いやすい220㏄」。軽量、コンパクト、角形のペリメターフレームのバランスの良さが評価された。排気量こそ小さいものの、サンデーレースでは大人気を博した。

KDX250SR (DX250F)

画像: ●水冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒●249㏄ ●39PS/8000rpm●3.9㎏-m/7000rpm●115㎏ ●80/100-21・4.60-18●44万9000円●1991年

●水冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒●249㏄
●39PS/8000rpm●3.9㎏-m/7000rpm●115㎏
●80/100-21・4.60-18●44万9000円●1991年

ライバル社が250㏄の2ストロークをラインアップする中で、カワサキに250㏄を求める声も大きく、91年にデビュー。フレームも当時KXシリーズに採用したペリメター形状をしており、最先端のハイパワートレールとして、注目された。

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