4メーカー中、最後発ながら最も尖ったシリーズ
トレールマシンでありながら、割り切って1人乗りの設定にすることで性能を追求。単にタンデムステップを使用しないのではなく、オフロードでのサスペンションのポテンシャルを100%出し切る設計美学に、心震えたオフロードファンは多いはず。
モトクロッサーRMとほとんど同じであり、またエンデューロレーサーRMX250とも共通部品が多く、カワサキ同様レーサー化が大ブームになった車両。メーカーでも、オートリメッサがレース用パーツとして、CDIやレース用チャンバーを用意、エンデューロレースへの参加を促した。
妥協無きフルパワーの2スト250㏄は乗り手を選ぶとさえ言われた、獰猛なトレールマシンである。
RMX250S (SJ13A)
フルスケールの2ストトレールでは、他社に遅れをとる形でスズキは参入。エンデュランサーであるRMX250との同時開発で、4メーカー中もっともパワーにあふれていると評判。オートリメッサからチューニングパーツも豊富に発売された。
RMX250S (SJ13A)
エンデューロレーサーに至っては、113㎏の軽量な車体に53馬力ものエンジンが搭載され、まるでモトクロスマシンとの評価だったRMX。94年式では、初代から白のライトカウルに変更された。
RMX250S (SJ14A)
フルモデルチェンジとなった96年式では、それまでの倒立フォークを一新して正立フォークに。性能を追い求めた結果の決断は、ファンにも快く受け入れられた。外装も一新されており、90年代後半の流行が反映されている。