DOHC4気筒を搭載した初めての400
Z1や750RSといったフラッグシップモデルばかりでなく、Zシリーズには250cc、400ccクラスの小排気量モデルも昔からラインアップされてきた。
79年にデビューした、Z750FX風のスタイリングを与えられたボディに空冷並列ツインエンジンを積んだZ250FTは軽快で扱いやすい性格から幅広く人気を集め、その後の空冷GPz250から水冷のGPZ250やGPX250を経てZZR250に発展し、現在のニンジャ250のルーツともなったモデルだ。
そしてそのニンジャ250をベースに、Zの名を冠したネイキッドモデル・Z250として13年に復活したのはご存知の通り。
250ccクラスのZは、どちらかといえば入門モデル的な性格だったが、400ccクラスはやや毛色が違う。
国内向けである400ccは、大型免許の取得が困難だった70年代後半は多くのライダーからの注目度が高かったため、大排気量モデルのような高性能を追求したZ400FXが79年に登場。
当時クラス唯一のDOHC4気筒モデルとして圧倒的な人気を誇り、82年に後継モデルのZ400GP登場で生産終了後、あまりの人気に再生産されたほどだった。
Z400GPもやはりGPz400へモデルチェンジしてその系譜は終わりを告げたが、89年にZ400FX系のエンジンを積んだゼファー400がデビュー、ネイキッドというカテゴリーを作り出すほどの大人気モデルとなり、改良型のゼファーχは08年まで生産されることになる。
まとめ:オートバイ編集部