現存する最古のモーターサイクルブランドから120周年を記念する125スクーターが登場
もっとも歴史を持つモーターサイクルブランドはどこか……それって誰でも一度は考えたことがございませんか?
トライアンフ? BSA? ロイヤルエンフィールド? ノートン? はたまたインディアン? ハーレーダビッドソン? などパッとイギリスやアメリカのメーカーが浮かびそうですが、
正解は……
フランスのPUGEOT(プジョー)と、言われています。
そのモデルが生まれたのは、1898年。第1回パリモーターショーで発表されました。
それがこちら。同国のド・ディオン・ブートン社製のエンジンを搭載したプジョー最初のモーターサイクルとなります。
じつは、この以前にもモーターサイクル(つまりオートバイ、自動二輪車)は登場しているのですが、すでにブランドがなくなっていたり、いまはモーターサイクルの展開を行なわなくなったブランドもあります。プジョー自体は、この以前に三輪モデルはすでに発表しており、ブランド自体の起源は1810年までさかのぼります。
さて、そんなプジョーはこのたび、120周年を超える歴史を記念し、プレミアムなモデル発表しました。
ネオレトロスクーター、プジョー・ジャンゴシリーズ「ジャンゴ125 ABS 120thリミテッドエディション」です!
プジョーは1898年に最初のモーターサイクルを発表後、1907年には第1回マン島ツーリストトロフィの2気筒クラスでプジョー製Vツインエンジンを搭載したノートンが勝利、1914年には、世界最高速記録122.49km/hを達成しています。
その後は「P515 グランスポーツ500cc」がボルドール耐久、ツール・ド・フランスで活躍するなど20世紀前半は、市販車の製造をしながらレースの世界でも栄冠を手にします。
プジョー製スクーターが初めて登場するは、1953年。自動車のプジョー203を想起させるパネル化されたボディでトランクを前面に出した「S55」が、そのモデルです。
120周年モデルとして登場した今回のモデルを含む人気のジャンゴシリーズは、この「プジョー S55」を現代に復刻させたネオレトロスクーターになります。
流麗なボディラインによるクラシカルなスタイルながらも、ABS、スマートフォン用電源、LEDテールランプなど最新の装備を採用し、原付二種とは思えない造りこみが話題となっています。
「ジャンゴ125 ABS 120thリミテッドエディション」は世界100台限定の特別なモデルで、シリアルナンバープレートが備わっています。
さらに、専用カラーのシート&バックレストとハンドルグリップも完備。
通常はオプション設定のショートスクリーンも標準搭載されています。
車体には「120ANS」のエンブレムも。落ち着いた色合いながら、深い歴史を感じさせる個性的な配色に仕上げられました。
メーカー希望小売価格は税込44万8,200円。
2019年2月22日から、全国の正規ディーラーで発売開始されています!
【主なスペック】
全長×全幅×全高:1,925×710×1,190mm
ホイールベース:1,350㎜
シート高:770㎜
車両重量:129㎏
エンジン形式:空冷4ストSOHC2バルブ単気筒
総排気量:124.6㏄
ボア×ストローク:52.4×57.8㎜
最高出力:7.5kW(10.2PS)/8,500rpm
最大トルク:8.9N・m(0.9kgf・m)/7,000rpm
燃料タンク容量:8.5L
変速機形式:無段階変速
タイヤサイズ(前・後):120/70 - 12"・120/70 - 12"
ブレーキ形式(前・後):シングルディスク(ABS装備)・シングルディスク