RC30の後を継ぐハイグレードな750V4スポーツ
87年にデビューしたVFR750R(RC30)は長年レースでもプライベーターに愛されたが、年を重ねるごとに進化を続けるライバルたちの前に苦戦を強いられた。
そしてホンダも94年、RC30の後を継ぐレース用ベースモデルとしてRVF/RC45を7年ぶりに登場させた。
このRC45は、レースの最前線で進化を続けたワークスマシン・RVF750で培われた技術をもとに開発が進められた。
パワーの源であるV4エンジンは、カムギアトレーンの配置を従来の中央から右端に変更するなど設計を全面的に改め、高剛性化とフリクションロスの低減を実現。
大気圧や水温、アクセル開度、吸気負圧、回転数など7つのセンサーの情報を瞬時に処理し、最適な燃調を実現する電子制御の燃料噴射装置(PGM‐FI)や大口径の4連スロットルやPGMイグニションを組み合わせて、低回転から高回転まで力強い特性を得ている。
アルミツインチューブフレームは、最適なフレーム剛性と軽量化を両立させ、高剛性の倒立フォークやプロアームを組み合わせて良好なハンドリングを実現。
レースでの高い戦闘力を備えるだけでなく、優れた趣味性を備えるハイグレードなスーパースポーツとして完成。日本国内では500台の限定販売だった。
SPECIFICATION
■全長×全幅×全高:2110×710×1100㎜
■ホイールベース:1410㎜
■シート高:770㎜
■乾燥重量:189㎏
■エンジン形式:水冷4ストロークDOHC4バルブV型4気筒
■総排気量:749㏄
■ボア×ストローク:72.0×46.0㎜
■圧縮比:11.5 : 1
■最高出力:77PS/11500rpm
■最大トルク:5.7㎏-m/7000rpm
■燃料供給方式:PGM-FI
■燃料タンク容量:18ℓ
■変速比:1速 2.4/2速 1.941/3速 1.631/4速 1.434/5速 1.291/6速 1.192/
■キャスター角/トレール:24°30′/92㎜
■変速機形式:6速リターン
■ブレーキ形式 前・後:ダブルディスク・ディスク
■タイヤサイズ 前・後:130/70ZR16・190/50ZR17