ライター
限りなくワークスレーサーに近い公道モデルの誕生『HONDA VFR750R [RC30]』【名車図鑑】
市販スーパースポーツの頂点、それは8耐マシンだった
80年代半ば、時はまさにバイクブーム絶頂期、国内のロードレース人気も最高潮に達していた。
そんなレースの中でも見る人だけでなく参加する人まで含めて、最も注目度の高いイベントが夏の盛りに開催される鈴鹿8耐だったろう。
国内各メーカーがワークスチーム、サテライトチームを複数送り込み、さらに現役の世界GPライダーまで呼び寄せてなりふり構わず優勝を狙いに行くという、世界GP以上に注目される特別な1戦。
そしてそんな8耐で活躍する市販車ベースの4スト750㏄のTT‐F1マシンこそ、市販スーパースポーツの頂点として多くのライダーから憧れの視線を注が...
ライター
ワークスマシンの名を与えられた特別な1台!『HONDA RVF/RC45』【名車図鑑】
RC30の後を継ぐハイグレードな750V4スポーツ
87年にデビューしたVFR750R(RC30)は長年レースでもプライベーターに愛されたが、年を重ねるごとに進化を続けるライバルたちの前に苦戦を強いられた。
そしてホンダも94年、RC30の後を継ぐレース用ベースモデルとしてRVF/RC45を7年ぶりに登場させた。
このRC45は、レースの最前線で進化を続けたワークスマシン・RVF750で培われた技術をもとに開発が進められた。
パワーの源であるV4エンジンは、カムギアトレーンの配置を従来の中央から右端に変更するなど設計を全面的に改め、高剛性化とフリクションロスの低減を実現。
大気圧や水温、...