HenlyBegins 防水バックパックDH-739
ロールトップでシンプルな造りと防水&タフネス仕様に拘った先代のモデルから、大幅に改良進化して登場したのが防水バックパックDH-739だ。
個人的に先代モデルの愛用者なので、前モデルとディティールや使い勝手を比較してみたいと思います。
前モデル同様に本体開口部を巻き上げるロールトップを採用し、また本体容量が同サイズの16Lなので、後継モデルだということが一目でわかるフォルムとなっている。
さらに、開口部用の大型1本のバックルベルトは、こちらも前モデル同様に本体に這うカタチでモールシステムも兼ね備えている。
防水バックパックのアイデンティティともいうべき、ロールアップ&1本バックルベルトのモールシステム仕様! 使い方はアイディア次第ということ!
背負い部分とショルダーベルトの内側は厚手のメッシュ仕様となり、夏場のムレを軽減してくれることでしょう。
しかも、高いグリップ力を発揮しつつソフトタッチが好印象。しかも、背負い部分の片側に隠しジッパーポケットを配し、小物入れ事情の充実化を図る。
モールシステムを挟んで本体背面に立てに並ぶジッパーポケットは、それぞれ独立したポケットとなる。勢い良く物を詰め込むと、本体容量を圧迫することになります。
ディティールについては、前モデル愛好者としては少々心中穏やかではない気がします……。というのも、明らかに機能増し増しにノっけてきております。
ジッパーを一切使用していない潔さ全開の前モデルに比べ、ヘンリービギンズオリジナルの引き手がアクセントとなる止水テープ仕様のジッパーポケットが至る所に配置されています。携帯電話や名刺入れ、そして財布を忍ばせるのに大変重宝することでしょう……。否応無しです。
ショルダーベルトは、運動量の多い上半身のカタチに合わせエルゴノミクデザインというべき複雑な曲線を描き、内側には厚手のメッシュ素材を採用することでフィット性を高めている。
ショルダーベルトを胸元で懸架するセンターベルトや、背負い部分下部に収納可能なウエストベルトも前モデルに続き採用される。
バイク乗りのことを熟知しているデイトナらしさといえば、背負い部分の四方に配置したDカンだろう。工夫次第では、シートバッグにもなる気遣い仕様と言えるだろう。
両側のサイドポケットがメッシュ仕様に!
500mlのペットボトルをホールド出来る両側のサイドポケットは、開口部に伸縮性をもたせたメッシュタイプとなっている。サイドポケットの深さは、ほど良きホールド感を生む20cm弱となり、メッシュならではの高い視認性も相まって様々な用途に使えることでしょう。
ちなみに、前モデルのサイドポケットは本体生地同様で格好良く言えばステルス仕様で、深さは20cm強と小銭を中に入れたら手で掻き出すのが至難であります。
しかし、私は年中100円玉が5枚と、スポーツジムの会員証をインしておりますが、解放仕様なのにも関わらず落ちたことがありません! と、まったくもって推奨しない使い方で意地を張ってみたりしてしまいました……。
新モデルの大変革と捉えるべきポイントは、ズバリ本体でしょう。
一見前モデルと変わりない様に見える本体生地は、引き裂き強度に優れたリップストップ生地を採用。碁盤目状の生地の表情にオーラを感じます……。さらに、前モデルの開口部はマジックテープ仕様だったが、新モデルでは荷物のこぼれ落ちを防ぐジッパー仕様となる。
私的に、ロールトップ&マジックテープに不安を感じたことはありませんでしたが、使い勝手と堅実さを向上させる道を選んだというワケですね。ちなみに、本体胴寸の開口部径だった前モデルでは、27.5cmのスニーカーを二足まとめて収納することが出来ましたが、新モデルは開口時でもジッパーの両端が狭まっているために、片方ずつしか入れることが出来ません。もちろん、特に問題はありません、よ。ただ、気になった点として、前モデル愛好者として記しておきたかっただけです……。
シンプル&タフに割り切ったバイク乗りの為の新たな防水バックパックは、スタンダード(前モデルというこです)のコンセプトを活かし、使い勝手の良さをこれでもかと追求し昇華させ新時代を背負っていくことでしょう。ヨッコイ、ショーイチ。
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