新世代・令和元年はネオクラカスタム元年
毎年春に開始される「東京モーターサイクルショー」が昨年あたりから新しいテイストを漂わせはじめている。
80〜90年代初頭にはメーカーのニューモデルは2年に一度の秋の東京モーターショーへ、毎年春のサイクルショーはカスタムメーカーたちの晴れ舞台、という棲み分けができていたけれど、ここ10年ほどはカスタムバイク勢が押され気味で、メーカーのニューモデル見本市という色合いが強かったのだ。
再びカスタムバイク勢が息を吹き返し始めたのが18年春。
言うまでもなく、いろんなカスタムメーカーがカワサキZ900RSカスタムを出展した回だ。
19年開催の46回大会は、さらにこの色が強まり、Zだけではない、ネオクラシック風カスタムバイクが少なくなかった。
もう少しニューKATANA1000のリリースが早かったら、きっとKATANAカスタムもたくさんあったのに、惜しい! 20年の47回大会に期待!
カスタムバイクのトレンドというのは、市販車と密接な関係を持つもの。
80年代初頭は、もっと個性的でスタイリングを遊んだカスタムバイクが多かったし、それがのちの市販車に生かされた。
90年代には旧車に現代モデルの足まわりという、その後のネイキッドブームを生んだチューニングが多かった。
そして今、現代のモデルにクラシックなテイストをプラスしたカスタムが増え始めている。
令和元年は、ネオクラシックカスタム元年なのだ!
PLOT
プロトのネオクラシック題材はやはりZ900RSノジマエンジニアリングが手掛けるごくオーソドックスな構成のZだがだからこそ昔っぽさ満点!
ノジマ製チタンフルエキの存在感が大きいが、ハンドル、ステップ、マフラーをキッチリやってあるのがクラシック風味なのかな。
シブい、スゴい、カッコいい!
日本導入を計画している電動モデル「MunroEバイク」。
現代の技術を使っている電動モデルなのに、曲線を多用したスタイリングが昔っぽく、なつかしい。
整備重量42㎏で定格出力500w、リチウムイオンバテリー仕様で定格電圧48V。
原付一種相当。価格未定。
ドレミコレクション
クラシックというより、絶版モデルへリスペクトを忘れないドレミ。
前ページのCB1100タイプRと同じく大人気なのがZ900RS!
Z900RSと900RS CAFEを使用した2台。
ZEPHYRに続いてZ1スタイルを追求したZ900RSで、これからどんどんニューパーツを開発予定だという。
4本マフラー、サイドカバー、テールカウル&テールランプこそ、Z900RSオーナーが欲しい一品!
ついに製品化にメドが立ったというインナータンク。
これさえあれば、Z1風タンクもMK2風タンクもゴディエ風タンク(写真左)もカバータンクで実現できる!
ショー会場でも注目を浴びまくっていた4本マフラー。
ツヤ消しブラックと、新たにこのメッキバージョンも発表された。
右写真でリアツインショックに見えるのはなんとマフラーステー(笑)「真剣な悪ふざけです」(武社長)。
目立たなけれど、フレームにダミーアンダーフレームも追加されています。
KIJIMA
キジマといえば思い出すモンキーを使ったHDデフォルメカスタム。
モンキーが125㏄となってリニューアルしたので早くも新世代モン・ダビできました!
デフォルメとはいいながら、かわいさよりもホンモノっぽさを追求した新世代モンダビ。
カウル、フェンダー、マフラーやテールボックス群でフルドレス系ハーレー風味の出来上がり!
ちょっと昔のFLH系のにおいがします!
市販検討中というけれど、先代のモンダビはアッという間に売れました!
リアにはキャリアとセンターボックス、サイドボックス、リアバンパー、シングルシートを装着。
モンダビ仕様じゃなくても欲しいパーツ‼
カウル、スクリーン、フォグランプと、パーツセレクトのセンスもいいね。
最小限のパーツ追加で、こんなにイメージがかわっちゃう!
DAYTONA
デイトナの数ある出展モデルの中からここはやっぱりSRを!
オーソドックスな仕上がりですがやっぱりSR改はなくならない!
現行SR用パーツのラインアップも出そろったデイトナ。
ボルトオンパーツで、少しずつ自分好みのカスタムバイクに仕上げられるのがデイトナカスタムのいいところ!
セパハンキットは2万9000円、マフラーやシートは価格未定。
クラシックキャリア(1万8500円)がいい雰囲気!