たとえばハーレーのV4とか……
たとえば、ハーレーダビッドソンの本社があるアメリカ・ミルウォーキーには「ハーレーダビッドソンミュージアム」がありまして、そこには1980年代にポルシェと共同開発していた水冷V型4気筒エンジン搭載の「NOVA PROJECT」っていうモデルのモックアップが展示されています。
現在のハーレーはすべてVツインですが、V4モデルも誕生する寸前だったようです。想像すると、ワクワクせずにはいられません。
しかし先日、普段はまず見ることのできない、たいへん貴重な車両を目の当たりにすることができました。メーカーはカワサキです!! 神戸にある「カワサキワールド」には何度か行ったことがありますが、そこでは見たことがありません。
※もしかしたら、最近あるいは今後展示されるのかも。情報求む!!
さて、なんでしょう? カワサキでプロトタイプのまま市販化に至らなかったモデルで、ファンらの間で知られているのは「開発コード=0280 “タルタルステーキ”」。これは「Z1 900SUPER FOUR」の“ニューヨークステーキ”に対してのニックネームでして、そのネーミングから個性が強いのがわかります。
70年代前半に開発が進み、エンジンレイアウトは4気筒を正方形に配置する水冷スクエア4。スズキがGPマシンに用いて「RG500ガンマ」「RG400ガンマ」(1985年)で市販化したことで知られています。ですが、見たのはこれではありません!!(コッチもいつか見たい)
ロータリーエンジン搭載の「X-99」!!
その名も「X-99」。“エックス”しかも“99”って、もう車名からして謎めいているではありませんか。なんと、心臓部はロータリーエンジン。これまた市販化したのは、国産ではスズキだけで1974年に「RE-5」を発売しています。まずは今回、チラ見せ。
続く。。。
文:青木タカオ/画像提供:カワサキモータースジャパン