1985年当時、人気を誇っていたモデルを試乗テスターたちが熱く語ります! 当時の車両を分析する視点、熱量、生々しいコメントをお楽しみください。本来は限定記事なのですが、「前編」は無料公開!

HONDA CBX1000

6気筒の奏でるシンフォニーがアニキを酔わせた...

画像: 6気筒の奏でるシンフォニーがアニキを酔わせた...

DOHC4バルブ並列6気筒105馬力!

最高速度 227.84km/h
ゼロヨン 11.33秒
(本誌 谷田部計測)

エピソード

●これ以上のメカってないね

福原(本誌)
1万km以上乗った本誌のフクちゃん。

別に自分で持ってたわけじゃなくて、オートバイ編集部で買ったんだ。

で面倒を見てたんだけど、そもそもアメリカで正式発売前に買って飛行機で運び、国内でナンバーつけた第1号車になる。

仕事やなんかで1万kmは乗りましたね。

6気筒のスムーズさと加速感は他のマシンでは味わえないね。

エンジンの幅だけで75cmあるんだから、すりぬけで気を使うけど、乗りやすかったね。

来てすぐに撮影のためにバラしたんだけど、オオタニ・モータープロダクトで手をつける前に2時間くらいお茶のんでジッと見てたんだ。

なんもわからないんだから。

バラすのに3時間、組むのに3時間。

もう朝になってた。

でもそのメカはさすが......と思ったね。

このメカがその後の4気筒CB900Fにそのままうけつがれていったんだ、その後谷田部でテスト、227km/hの最速データをマーク(78年11月号)。

いろいろ思い出のあるマシン、楽しんだ2年だった。

こんな車だった!

●元祖スーパースポーツ

「スーパースポーツの究極」を狙って生まれたのがCBX。

ロードスポーツのネーミング「CB」に秘めたポテンシャル、という意味を込めて「X」が加えられた車名だ。

エンジンは空冷DOHC4バルブの並列6気筒でCV28φキャブレターを6連装し、105PSを発生する驚異的なものだった。

そのデザイン/構成はかつて世界GPで大暴れしたワークスレーサーRC166(DOHC4バルブ並列6気筒250cc)と同じで、世界中のマニアの注目を集めた。

だが、その圧倒的なパワーに対して車体関係が付いてゆけず、81年型からツーリングマシン的な性格を与えられ、大型フェアリングやトランクを装着するようになる。

最終型はツーリング指向の装備で車重272kgとなってしまった82年モデル。

だが、スーパースポーツとしてのCBXは80年モデルまでのノンカウル版だろう。

●ライバルは?

当時のオーバー750ccのスーパーバイクとしてはスズキのGS1000E、カワサキのZ1000、ホンダのCB900F等のDOHC4気筒車が主流だった。

鈴鹿の8時間耐久もそれらをベースとしたマシンの戦いだった。

そのなかで、別格として光り飾いたマシンがCBX1000の6気筒だった。

●中古車が欲しい!

今回の特集の中では最も入取困難なオートバイだが、今月の売買ニュースにも98万円で載ってるよ。

HONDA CBX1000主要諸元
●空冷4ストロークDOHC6気筒
●1047cc
●105PS/9000rpm
●8.5kg-m/8000rpm
●247kg
●78年
■輸出者

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