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カワサキ「500SS MACH III」(マッハ3)歴史解説&試乗インプレ|世界初の2スト3気筒で目指した、圧倒的な加速性能と最高速度
国内にさえ強固な経営地盤を築けない中、カワサキが起死回生を目指して向かったのはアメリカだった。現地調査の結果、アメリカ人が欲しいものはゼロヨン13秒を切るスプリンターと分かる。これまでの日本車にはない存在で販売価格は1000ドルを下回ること。導き出された答えは、量産市販車世界初の2スト並列3気筒エンジンだった――。 ※この記事は月刊オートバイ2011年8月号別冊付録を加筆、修正、写真変更などの再編集を施しており、一部に当時の記述をそのまま生かしてある部分があります。
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【絶版名車インプレッション】KAWASAKI 500SS(1969年)
驚くべき加速性能と乗り手を選ぶハンドリング
1966 年に登場した250cc のA1(サムライ)、1967 年の350ccA7(アベンジャー)の北米市場における成功を収めたカワサキは、絶対的な加速を誇る高出力車の開発に着手。空冷2 ストローク並列3 気筒エンジンを搭載する500SS マッハIII がそれである。
1969 年はじめには対米輸出用の生産を開始した500SS は、日本国内では北米よりやや遅れて1969 年9 月より販売されている。
発売当時のアメリカでは、まだ大きな燃料消費及びオイル消費、猛烈な白煙などには寛大であり、1000 ドル以下といいうリーズナブルな車両価格や、0 →...