⑥青森県「イカの沖漬け」/濃縮された旨味、それは豊かな海の味!

画像1: ⑥青森県「イカの沖漬け」/濃縮された旨味、それは豊かな海の味!

へしこと似たようなものでパッと思い出したのが、青森県八戸で初めて食べた「イカの沖漬け」。

漁船で獲れた直後、漬けダレにイカを放り込んで作られたから「沖漬け」と呼ばれています。

実際に僕が食べたのも、漁船で漬けられたものでした。

こちらもとにかく旨味が凝縮していて、味が濃い、しょっぱい、美味い、ビールが進む!!

食べた場所は、八戸市にある屋台村「みろく横丁」。色白の可愛いバイトちゃんが働く小さなお店でした。

画像2: ⑥青森県「イカの沖漬け」/濃縮された旨味、それは豊かな海の味!

ああ、彼女もおそらくもうアラサー。僕も白髪が生えてくるわけです、ってなことを思い出せるイカの沖漬け。

八戸の夜は楽しいですよ。あなたにとっての「思い出の沖漬け」が待っています。

⑦福岡県「焼きカレー」/子供から大人まで絶対好き!絶対!

画像: 写真提供:福岡県観光連盟

写真提供:福岡県観光連盟

焼きカレーは、北九州市門司の名物です。

門司は、関門トンネルをはじめ、長距離フェリーの玄関口にもなっているので、九州ツーリングの最初か最後に立ち寄りやすい場所。

ここで食べた焼きカレーは、泣けるほど美味かった……。

いまでこそ、こじゃれたお店で出したりしていますが、当時大学生の西野青年はこんなハイカラな食べ物初めて見ました。

「これだけは食いてえ」と、雨の門司、レンガの街並みでバイクを止めました。

オーブンで焼かれるため、外も中もアツアツ。カレーの匂いの中に、チーズがとろける香ばしさが混じる。一口目から……むちゃくちゃ美味い!!

画像: 門司港レトロ/写真提供:福岡県観光連盟

門司港レトロ/写真提供:福岡県観光連盟

お店の名前は憶えていません。だけど、次行ったとき必ず見つけ出して、あの美味さは本物だったのか確かめるつもりです。北海道余市のウニ丼を知る大人になった舌でもう一度食べてみたいです。

⑧岩手県「盛岡じゃじゃ麺」/なんて自由な食べ物なんだ!

盛岡は独特な麺文化を持つ街で、「盛岡三大麺」というものがあります。

わんこそば、冷麺、そしてこの「じゃじゃ麺」です。

ジャージャー麺とはちがいますよ。使われる麺はうどんのような白い麺です。これに特製の肉味噌ときゅうりやネギをまぜまぜして食べます。

画像1: ⑧岩手県「盛岡じゃじゃ麺」/なんて自由な食べ物なんだ!

これ、きっとバイクのカスタムが好きな人にぴったりの料理です。

食べ進めながら、ラー油や生姜、ニンニク、さらにお酢を少しずつ投入。じわじわと味変させていきます。

最終的に、「何を食べているのかよくわからないけど、美味い!」となれば成功だと思います。

そして、最後はいい感じに食べ散らかしておくのがポイント。

麺を食べ切ったお皿に卵を割って、ゆで汁を入れてもらいます。これが食後のスープ「チータンタン」です。

画像2: ⑧岩手県「盛岡じゃじゃ麺」/なんて自由な食べ物なんだ!

ホントにこれで合ってるの? よそ者だから、だましているんじゃないか……と不安になりながら飲んだチータンタン……美味でした。

⑨岡山県「カキオコ」/この美味さ、まさに鉄板!牡蠣×お好み焼き

画像: 写真提供:岡山県観光連盟

写真提供:岡山県観光連盟

ああ、これは絶対に美味いやつだ……と思ったらやっぱり美味すぎた系の料理。

瀬戸内海に面した岡山県備前市日生のご当地グルメ。牡蠣入りお好み焼きの略称で「カキオコ」です。

西日本のお好み焼きは、ホントに美味しいですからね。そこに牡蠣がいくつも入っちゃう。美味くないわけないでしょ。

画像: 日生カキオコ写真提供:岡山県観光連盟

日生カキオコ写真提供:岡山県観光連盟

ただ牡蠣は季節もの、真の美味さを味わいたければ、冬。特に11月~2月が旬です。

瀬戸内は温暖な気候ですから、冬のツーリングにもぴったり。

画像: 牛窓の景色/写真提供:岡山県観光連盟

牛窓の景色/写真提供:岡山県観光連盟

日生から約30分、瀬戸内市牛窓の海風景とともに、ソースにまみれた牡蠣の旨味が忘れられません。

⑩沖縄県「ゴーヤチャンプルー」/毎日食べられる本場のちょうどいい味

さあ、いよいよラスト! 沖縄です。沖縄の食べ物が好きすぎて、何にしようか迷いましたが、やっぱり王道「ゴーヤチャンプルー」にしました。

画像1: ⑩沖縄県「ゴーヤチャンプルー」/毎日食べられる本場のちょうどいい味

ソーキそばも美味しいし、ソーミンチャンプルーも、タコライスもスパムおにぎりも大好きです。

ただ、お茶碗片手にゴーヤチャンプルーをかっ食らったのが、沖縄旅の一番の記憶でした。

雰囲気のいい昔ながらの食堂を見つけては「ゴーヤチャンプルー定食」を食べていました。600円くらい。

沖縄は食べ物も安いし、レンタルバイクも安い。だから行ってさえしまえば、旅しやすいエリアです。夜の飲み処にも事欠きませんしね。

本場のゴーヤチャンプルーは、どこも素朴で少し不思議な味わいでした。濃いような薄いような、しょっぱいような物足りないような……。

それが絶妙な味付け、毎日でも食べられる地元仕様ってことでしょう。

あなたもぜひ、本場の定番料理を味わってみてください!

画像2: ⑩沖縄県「ゴーヤチャンプルー」/毎日食べられる本場のちょうどいい味

以上、独断と偏見と思い出の深さで選ばせていただいた、編集部員西野の旅グルメ10選でした。

この旅飯シリーズは、これからも続けていこうと思います!

文:西野鉄兵

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