カラーリング変更でイメージを現代化
前後17インチに現代スポーツのような配置のモノショックリアサスを持ったこのヤマハSRカスタム。元々はエンジニアリング・キヨナガがオートポリスでのONE&TWOフェスティバルで走らせていたSRレーサーを範に、それに近い仕様でと作られたものだった。
フロントはフォークなどにヤマハXJR400を、リヤはガルアームなどにホンダNSR250R(NC21)を活用し、走りを重視した仕様としてまとめているのはそうした背景から。
一方のエンジンはピストン変更で排気量を拡大、これにFCRキャブレターを装着するが、キック一発で軽くかかり、それこそ近場もちょっとしたスポーツツーリングも、快適にこなすという。
最新の変更はカラーリングで、マットブラックからカーボンパターンも生かした艶ありブラックに。このパッケージングを見ていると、最新のストリートスクランブラー系モデルのようにも見える。
このように快適に走ることやルックスも手直ししたことから、事実上完成の域にはあるが、それでもまだ手を入れたいところはあるとキヨナガでは言う。ただ、現状の同店は内燃機加工とサスペンションオーバーホールが活動の軸となって、1台をフルに手を入れるカスタム系の作業を受けるのが難しい状態とのこと。
新しい作業が期待薄となってしまうのはある意味では残念だが、他で出来ない作業で確実なニーズを得ているのは、同店にとっても、またそうした作業を依頼したかったユーザーにとってもありがたいことではある。
まずはショップが元気であること。そして製作したバイクの面倒を見てくれること。そんな軸があれば、完成したカスタムを長く楽しむことが出来るのだから。
Detailed Description 詳細説明
取材協力:エンジニアリングキヨナガ
記事協力:ヘリテイジ&レジェンズ
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モーターマガジン社 (2019-09-27)