兄貴分譲りのタフなルックスがポイント
先日インドネシアで発表されたばかりのアドベンチャースクーター「ADV150」が東京モーターショーに市販予定車として参考出品されることとなった。
このADV150、ATアドベンチャーモデルという独自のキャラクターで人気を博している大型モデル、X-ADVの弟分とも言うべきスクーターだ。
そのスタイリングを見ると、ヘッドライト、テール、そしてメーターまわりなど、各所に兄弟分のX-ADVに通じるヘビーデューティーなイメージを感じ取ることができる。
エンジンはPCX150と同系統の「eSP」エンジンで14.5PSを発揮。
反転表示液晶をの多機能メーターやスマートキー、28L容量の大きなトランクスペースなど、スクーターとしての利便性が確保されている一方で、ショーワ製のリザーバータンク付きリアショックの採用など、スポーティな走りもしっかり視野に入れているだけに、どんな走りを見せてくれるかにも注目だ。
日本の道にもピッタリなこのADV150、早い時期の国内発売に期待したい。
ホンダ ADV150の主なスペック(インドネシア仕様)
全長×全幅×全高 1950×763×1153㎜
ホイールベース 1324㎜
シート高 795㎜
車両重量 132(ABSは133)㎏
エンジン形式 水冷4ストOHC2バルブ単気筒
総排気量 149.3㏄
ボア×ストローク 57.3×57.9㎜
圧縮比 10.8
最高出力 14.5PS/8500rpm
最大トルク 1.4㎏-m/6500rpm
燃料供給方式 PGM-FI
燃料タンク容量 8L
キャスター角/トレール NA
変速機形式 Vベルト無段変速
ブレーキ形式 前・後 φ240㎜ディスク・φ220㎜ディスク
タイヤサイズ 前・後 110/80-14・130/70-13
RIDING POSITION 身長:176㎝ 体重:62㎏
シート高は795㎜だが、数値から想像するよりも良好な足着き性で身長150㎝台のライダーでも扱えるはず。
シート着座位置、足を置く位置ともに自由度が高く、体格を問わずに長時間ライディングを快適に楽しめるだろう。
太田安治のファーストCHECK!
PCXがラグジュアリークーペだとすればADVはSUV的なキャラだが、感心したのはルックスだけではなく、実際にオフロード走行も楽しめそうな造り込み。
PCXより30㎜近く増やされた最低地上高やリアのリザーバータンク付きショックユニット、幅広のオフロード対応タイヤが誇らしげだ。
フルデジタルの多機能メーターや、PCXとほぼ同じシート下容量で実用性も高そう。
日本仕様として125㏄版の登場にも期待したい。
Detailed Description 詳細説明
シート下には28リットル容量のトランクスペースを用意。
リアホイールを13インチとすることで十分な容積を確保できている。
工具不要で角度を2段階に調整できるスクリーンを採用。高速道路やクルージング時の快適性を確保できるアイテムだ。
PCXやフォルツァなどと同タイプのスマートキーを採用。
イグニッションスイッチの隣はシートと給油口のオープナーだ。
文:太田安治、月刊オートバイ編集部