1909年、初めての国産のオートバイが誕生した。それから100年以上、あまたのモデルが世に出て、愛され、そして消えて行った。時代時代で光を放ったオートバイたち…。今となっては、もう写真でしか見ることができない車両もある。そんな、日本が誇るオートバイの歴史を紐解いていこう。「果たしてあなたは何台のオートバイを知っているだろうか?」
スズキGSX1100S カタナ1981年
コンビネーションメーターやスウェード調のシート、サイドカバー部の大型チョークダイヤルなどデザイン面の注目度は抜群。GSX1100Eをベースとするエンジンはファインチューンで6PSアップを達成し、工具不要で簡単に調節できるリアサスなど、実力もトップレベルにあった。
ホンダシルクロード1981年3 月
単なるオフロードバイクとは異なる、「野や山など、雄大な自然の周辺をゆったりとツーリングする」というコンセプトのトレッキングバイク。シングルシートに大型リアキャリア、アップマフラーなどに加え、1速ギアを変速比の大きなスーパーローギアとして、不整地走行に備えていた。
ヤマハ RZ350 1981年2月
1979年の秋にヨーロッパのショーで公開されたRD350LCがRZの名を冠して国内発売。ナナハンキラーの異名を持つRZ350は、250ccより強烈なパワーに対処してダブルディスクを装備。ホーンもダブルになっている。250モデルに劣らず大人気となり、納車まで数カ月待ちの状況だった。
スズキ RG80E 1981年 3月
PEI点火を採用したエンジンは10PSを発生するが、フォークブーツやリアキャリアなど実用面も考慮した作りになっている。
カワサキ Z750FX-Ⅲ 1981年 3月
コンパクトさを活かした軽快な走りで人気を集めたZ750FX-IIをベースに、角形タンクなどで外装のイメージを変更。エンジンはZ750FX-IIと変わっていないが、セミエアサスやアジャスタブルリアサスを装備して、さらにシャープなハンドリングを実現していた。しかしわずか1年でZ750GPにバトンタッチして姿を消すことになる。
※諸元の並び順●エンジン形式●総排気量●最高出力●最大トルク●車両重量●前・後タイヤサイズ●価格(発売当時)