1909年、初めての国産のオートバイが誕生した。それから100年以上、あまたのモデルが世に出て、愛され、そして消えて行った。時代時代で光を放ったオートバイたち…。今となっては、もう写真でしか見ることができない車両もある。そんな、日本が誇るオートバイの歴史を紐解いていこう。「果たしてあなたは何台のオートバイを知っているだろうか?」

スズキGSX1100S カタナ1981年

画像: ●空冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒●1075cc●111PS/8500rpm●9.8kg-m/6500rpm●232kg●3.50-19・4.50-17●輸出車

●空冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒●1075cc●111PS/8500rpm●9.8kg-m/6500rpm●232kg●3.50-19・4.50-17●輸出車

コンビネーションメーターやスウェード調のシート、サイドカバー部の大型チョークダイヤルなどデザイン面の注目度は抜群。GSX1100Eをベースとするエンジンはファインチューンで6PSアップを達成し、工具不要で簡単に調節できるリアサスなど、実力もトップレベルにあった。

ホンダシルクロード1981年3 月

画像: ●空冷4ストOHC4バルブ単気筒●248cc●20PS/7500rpm●2.0kg-m/6000rpm●131kg●3.00-19・3.50-18●33万8000円

●空冷4ストOHC4バルブ単気筒●248cc●20PS/7500rpm●2.0kg-m/6000rpm●131kg●3.00-19・3.50-18●33万8000円

単なるオフロードバイクとは異なる、「野や山など、雄大な自然の周辺をゆったりとツーリングする」というコンセプトのトレッキングバイク。シングルシートに大型リアキャリア、アップマフラーなどに加え、1速ギアを変速比の大きなスーパーローギアとして、不整地走行に備えていた。

ヤマハ RZ350 1981年2月

画像: ●水冷2スト・ピストンリードバルブ並列2気筒●347cc●45PS/8500rpm●3.8kg-m/8000rpm●143kg●3.00-18・3.50-18●40万8000円

●水冷2スト・ピストンリードバルブ並列2気筒●347cc●45PS/8500rpm●3.8kg-m/8000rpm●143kg●3.00-18・3.50-18●40万8000円

1979年の秋にヨーロッパのショーで公開されたRD350LCがRZの名を冠して国内発売。ナナハンキラーの異名を持つRZ350は、250ccより強烈なパワーに対処してダブルディスクを装備。ホーンもダブルになっている。250モデルに劣らず大人気となり、納車まで数カ月待ちの状況だった。

スズキ RG80E 1981年 3月

画像: ●空冷2スト・パワーリードバルブ単気筒●79cc●10PS/8500rpm●0.89kg-m/8000rpm●86.4kg●2.75-18・3.00-18●15万9000円

●空冷2スト・パワーリードバルブ単気筒●79cc●10PS/8500rpm●0.89kg-m/8000rpm●86.4kg●2.75-18・3.00-18●15万9000円

PEI点火を採用したエンジンは10PSを発生するが、フォークブーツやリアキャリアなど実用面も考慮した作りになっている。

カワサキ Z750FX-Ⅲ 1981年 3月

画像: ●空冷4ストDOHC2バルブ並列4気筒●738cc●67PS/9500rpm●5.6kg-m/7500rpm●211kg●3.25-19・4.00-18●55万5000円

●空冷4ストDOHC2バルブ並列4気筒●738cc●67PS/9500rpm●5.6kg-m/7500rpm●211kg●3.25-19・4.00-18●55万5000円

コンパクトさを活かした軽快な走りで人気を集めたZ750FX-IIをベースに、角形タンクなどで外装のイメージを変更。エンジンはZ750FX-IIと変わっていないが、セミエアサスやアジャスタブルリアサスを装備して、さらにシャープなハンドリングを実現していた。しかしわずか1年でZ750GPにバトンタッチして姿を消すことになる。

※諸元の並び順●エンジン形式●総排気量●最高出力●最大トルク●車両重量●前・後タイヤサイズ●価格(発売当時)

画像: カワサキ Z750FX-Ⅲ 1981年 3月

↓【連載】「日本バイク100年史」バックナンバーをまとめて見る

画像: www.autoby.jp
www.autoby.jp

【ニッポンのバイク112年歴史】月刊オートバイの「バックナンバー」はこちら!

オートバイ 2020年2月号 [雑誌]

モーターマガジン社 (2019-12-27)

This article is a sponsored article by
''.