RC213V-Sのノウハウも盛り込まれた「ホンダの本気」
噂の新型ファイアーブレード、CBR1000RR-Rがついにデビューを果たしました! RRに加えてさらに「R」を足した「トリプルR(欧州ではそう呼ばれていました)」はどんなバイクなのか? まずはスタイリングからじっくり見ていくことにしましょう!
今回の新型はフロントマスクが非常に独特! 大きく構えたセンターラムエアのダクトに加え、逆スラントしたツリ目のLEDヘッドライト、そして、左右に張り出した、まるでMotoGPマシンのような、ダクトウイングつきのサイドカウル! インパクトは十分以上なものです。
風洞実験を重ねて作り上げられたこの独特なダクトウイングを備えたサイドカウルは、走行風の整流効果だけでなく、MotoGPマシン同様、コーナリング中のダウンフォースの発生にも大きく寄与していると思われます。ドゥカティのパニガーレV4シリーズにもウイングが備わっていますが、このCBRのダクトウイングの効果はいかほどのものか? 今から試乗が楽しみです!
ショー会場で実際に見る新型ファイアーブレードは非常にコンパクト。
ホンダらしいトリコロールのカラーリングやタンクカバー横のスリットなどを見ると、公道を走るMotoGPマシン・RC213V-SのDNAすら感じさせます。速いマシンにはオーラがある、とはよく言われる話ですが、この新型CBRにはそんなオーラが感じられるのです。
ライダーがまたがる部分の絞り込みも大きく、ライポジが非常にコンパクトなものだということがわかります。また、テールカウルも非常に小ぶりで、大きく絞り込まれたものとなっています。
テールランプは2分割。ムダを削ぎ落としたかのような最小限のパーツで構成され、その大きさはまるでウインカーのよう。ナンバーステーもアフターパーツのフェンダーレスキットのような小ぶりな構造となっています。
これはオーリンズの電子制御サスを搭載する「SP」のハンドル周り。キーシリンダーが見えないことに気が付いたあなたはかなりの通! そう、新型CBRはスマートキー採用なのです!
メーターは大きな5インチのTFTに進化しました。6軸IMUの採用で車体の状況をリアルタイムで把握できるようになり、インパネにもこのように、走行中の車体のバンク角を知らせる機能まで備わっています。
シングルシートカウル、カーボンタンクカバー、アルカンターラシートなど、アクセサリーも非常に豊富。すでに国内での発売が予定されていることがリリースされましたが、国内発売が今から待ち遠しい1台ですね! 詳細は月刊オートバイ1月号でもじっくり紹介しますので、そちらもお楽しみに!
CBR1000RR-R SP 主要諸元
全長x全幅x全高 2100x745x1140mm
ホイールベース 1455mm
最低地上高 115mm
シート高 830mm
車重 201kg
タンク容量 16.1L
エンジン形式 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量 1000cc
ボアxストローク 81x48.5mm
圧縮比 13.0:1
最高出力 217.6PS/14500rpm
最大トルク 11.52kg-m/12500rpm
ブレーキ前・後 φ330mmダブルディスク・φ220mmディスク
タイヤサイズ前・後 120/70ZR17・200/55ZR17