操作性にもこだわった安全、快適な冬グローブ
外気温が15℃を下回ると、防寒性能の高いウインターグローブが欲しくなる。
ウインターグローブは保温性確保のため中綿が入っているので左右レバーやウインカースイッチが操作しにくくなり、構成部品の多さから高価になることも難点だが、それを一気に解決したのがレッドバロンのオリジナル用品ブランド『ROM』から登場したゼロスグラブ・ウインターだ。
開発コンセプトは「快適性と安全性と操作性を追求」という、相反する要素を高い次元でバランスさせようというもの。
まず快適性だが、デュポン社のコンフォマックスを中綿に使用し、高い保温性と断熱性を獲得。
内装には肌に優しく、湿度コントロール機能によって蒸れや乾燥を防ぐベンベルグ社の高機能素材が奢られている。
また、甲側と掌側にCE規格適合のプロテクターを装備し、手の腹部分から小指側面にかけて耐摩耗性の高い生地を長めに貼ることで安全性を確保。
そして防風フィルムの特殊な接着方法や保温素材の配置、グローブ全体のカッティングを工夫することでつっぱり感、ゴワ付き感のない操作性を実現している。
実際、着け心地はウインターグローブらしからぬ心地よさ。
指の曲げ伸ばしが楽で、グリップを握っている感触、スイッチを操作している感触がしっかり伝わってくる。
テスト時は気温15℃程度だったので保温性は充分どころか熱いぐらい。
これなら気温が一桁台になっても余裕で対応できるだろう。
また、親指と人差し指の先端には導通素材が貼られていて、スマホのタッチパネル操作が可能なことも魅力。
通勤通学などの普段使いにちょうどいい製品に仕上がっている。
COLOR VARIATION
3色のカラーバリエーションを用意。
レッドとイエローは指先にも同色を使って被視認性を高めている。
テスター太田安治の欲張りリクエスト
この作り込みで8000円台はお買い得。
ナックル(拳部分)外側にハードプロテクターを装備したスポーツライディング指向のタイプや、甲側に使い捨てミニカイロを内蔵できるバリエーションモデルがあるといいかも。
文:太田安治/写真:松川 忍、南 孝幸/モデル:梅本まどか