2Dアジャスタブルシステムで配光を最適化
これまでハロゲンバルブのヘッドライトを明るくするためには、リレー付きハーネスを追加して電気抵抗を軽減したうえで高効率バルブまたは高出力バルブを組み合わせることがセオリーだったが、現在はLEDのヘッドライトシステムへの交換が手っ取り早くて効果的。
すでに多くのLED化キットが発売されているが、もともとハロゲンバルブ用に設計されているヘッドライトのリフレクターとレンズに発光部の形状や光の広がり方が異なるLEDバルブを組み合わせると配光が変わってしまい、中央が暗くなったり、照射範囲がスポット的になるケースが珍しくない。
この不具合を解決するため、バルブの口金が前後方向と回転方向に可動する構造を採用したのがアブソリュートのLEDコンバージョンキット。
対応バルブ形状はH4タイプで、装着はハロゲンバルブと入れ替え、ハーネスにコントローラーを割り込ませるだけなので新たに配線を引き回す必要はない。
ただ、ヘッドライトケースの形状と大きさには要注意。
バルブ後部に付いている放熱フィン(ヒートシンク)は外径φ52・1㎜で、口金部分から後端までの長さが約45㎜。
ヘッドライトケースの奥行きに余裕がなかったり、配線がぎっしり詰まっている場合はバルブが収まらないこともある。
逆にスペースに余裕があればコントローラーも一緒に収められるから、購入前に装着対象車両のヘッドライトケースを念入りに確認することを強く推奨しておく。
明るさに関しては文句なし。
6500ケルビンの青白い光で対象物をクッキリと照らし出す。
それでいて消費電力は僅か22wと純正ハロゲンの半分以下だから、バッテリー容量や発電力に余裕のない旧車にもお勧めだ。
テスター太田安治の欲張りリクエスト
口金を稼働させる工夫は画期的で調整も簡単。もう少し口金の板厚を増やせば剛性が上がってバルブの落ち着きが良くなるはず。
また、バルブ本体からヒートシンクが外せれば、純正の防水ゴムカバーが付けやすくなりそう。
文:太田安治 写真:松川 忍、南 孝幸
アクティブ LEDコンバージョンキット
■LED コンバージョンキット H4 HI/LO切替 6500K
■二輪車専用設計高耐振仕様
■樹脂レンズ対応
■車検対応
■動作電圧:DC8~18V
■動作時電流:1.8A
■消費電力:22W
品番 : | LEDCV1H4 |
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JANコード : | 4538792881409 |
色温度 : | 6500K |
バルブタイプ : | H4 HI/LO切替 |
本体価格 : | 1万7500円(税抜) |
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