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第19回/友也のホンダ「CBR400R」
首都高キングに挑戦を続けるレーサー志望の友也のマシン。
1986年に登場したCBR400Rはそれまで空冷だったCBR400シリーズの後継機だ。サイドの「AERO」ロゴでの主張そのまま、フェンダーやカウル、ヘッドライト、ミラーなどの形状に工夫をこらして空気抵抗を大幅に低減。
また、可動式リアフェンダーの装備などにより、カウル内部の空気をダイレクトに車体後方へ流すなど、空力特性を徹底的に追及したフルカバードモデルだ。

ホンダCBR400R
水冷直4エンジンは高回転域に強いカムギアトレーンを採用し、「目の字」断面のアルミ製ツインチューブ・ダイヤモンドフレームに前傾35度でマウントされる。セパハンやメインステップ、ステップホルダーはジュラルミン製を採用。
友也はレーサーを目指しているだけあってかなり速く、コーナーをドリフトで回るその子のポルシェをインからパスして見せた。
以前はRG250Γに乗っていたがキングとのバトルでツブし、CBR400Rは買ってから日が浅いため、ほとんどノーマルのままキングに挑んだ。

ボンバーの杉本が「うめえつっこみだッ」と感心するほど友也のテクニックは高く、アウトから強引にかぶせてキングのナナハンカタナを抜くかと思われた。
しかし、キングは何枚も上手で、バンクした状態からも自在に加速し、友也CBR400Rを置き去りにしてしまう。
(次回は沢井のスズキGS750を解説します。お楽しみに!)
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