専用装備が施された郵便配達仕様の電動バイク

2020年1月17日(金)に日本郵便に導入されはじめたホンダ「BENRY e:」。もしかしたら「もう東京都心で見かけたよ!」という方もいらっしゃるかもしれませんね。

2020年3月までに200台が納車予定で、この1月にはさっそく新宿・日本橋・渋谷・上野郵便局の4局での使用が開始されます。

さて、この納車式の際に、普段なかなかまじまじとは見られない郵便仕様のバイクを撮影することができました。

ガソリン車の原付二種相当となる、ホンダ「BENRY e:Ⅱ」日本郵便仕様車をご覧ください。

画像: 電動スクーターの「BENRY e:Ⅱ」。写真右のホンダモバイルバッテリーパックが動力源。

電動スクーターの「BENRY e:Ⅱ」。写真右のホンダモバイルバッテリーパックが動力源。

リチウムイオンバッテリーを使用したホンダモバイルバッテリーパック。都心部での郵便配達の使用で、一充電当たり約20~40kmの走行ができるといいます。右側は充電スタンドに設置された状態。

画像: 明るい赤色が元気のいい印象です。初めて見たお子さんも「あ、郵便屋さんだ!」と分かりそうですね。

明るい赤色が元気のいい印象です。初めて見たお子さんも「あ、郵便屋さんだ!」と分かりそうですね。

画像: 郵政カブに積まれているボックスを装備。存在感満点です。

郵政カブに積まれているボックスを装備。存在感満点です。

画像: 前キャリアに装備されているバッグも赤いパイピングと「〒」が何だかおしゃれ。

前キャリアに装備されているバッグも赤いパイピングと「〒」が何だかおしゃれ。

画像: ボックスに目が行きがちですが、じつはシートの表皮も日本郵便仕様の専用カラーとなっています。シート内部の変更はなく、クッション性等は変わらないとのこと。

ボックスに目が行きがちですが、じつはシートの表皮も日本郵便仕様の専用カラーとなっています。シート内部の変更はなく、クッション性等は変わらないとのこと。

画像: 専用装備が施された郵便配達仕様の電動バイク

上の写真にはビックリ要素がふたつあります。分かりますか?

ひとつは、「ウインカー」です。

もともと郵政カブは、右手側のハンドルにウインカーが備わっているため、この「BENRY e:」も専用で右側に装備されました。
 
もうひとつは、その上の「R」マークのスイッチ。これは、スターターボタンであると同時にリバースボタンでもあります。つまり、「BENRY e:」はバックもできるのです!

画像: 左手にもリバースボタンが備わっています。右・左の両ボタンを押すことで作動します。

左手にもリバースボタンが備わっています。右・左の両ボタンを押すことで作動します。

シンプルで見やすいメーターパネル。電池残量が右下に表示されています。

画像: 日本郵便に納車されるモデルには純正グリップヒーターが装備されるよう。

日本郵便に納車されるモデルには純正グリップヒーターが装備されるよう。

画像: モーターにより排出ガスはゼロ。高い静粛性も魅力。 原付一種相当の「BENLY e: Ⅰ」の最高出力は3.8PS/3000rpm。 原付二種相当の「BENLY e: Ⅱ」の最高出力は5.7PS/3900rpm。

モーターにより排出ガスはゼロ。高い静粛性も魅力。
原付一種相当の「BENLY e: Ⅰ」の最高出力は3.8PS/3000rpm。
原付二種相当の「BENLY e: Ⅱ」の最高出力は5.7PS/3900rpm。

画像: 「BENLY e:」シリーズのブレーキは前後ともドラムを採用。タイヤサイズは前が90/90-12 44J/後ろは110/90-10 61J

「BENLY e:」シリーズのブレーキは前後ともドラムを採用。タイヤサイズは前が90/90-12 44J/後ろは110/90-10 61J

画像: 日本郵便仕様車はフットブレーキを備えています。これは、「BENLY e: Ⅰ プロ」/「BENLY e: Ⅱ プロ」に採用されているもの。つまり、「プロ」をベースに専用カスタマイズが施されたようです。

日本郵便仕様車はフットブレーキを備えています。これは、「BENLY e: Ⅰ プロ」/「BENLY e: Ⅱ プロ」に採用されているもの。つまり、「プロ」をベースに専用カスタマイズが施されたようです。

画像: デモ走行を行なってくれた、新宿郵便局の配達員の方。「違和感なく走れます」とさっそく超低速走行やUターンなどを見せてくれ、早くも扱いこなしている様子でした。 若い配達員の方の中には、スーパーカブよりもスクーターの方が乗りやすい、という声もあるのだとか。

デモ走行を行なってくれた、新宿郵便局の配達員の方。「違和感なく走れます」とさっそく超低速走行やUターンなどを見せてくれ、早くも扱いこなしている様子でした。
若い配達員の方の中には、スーパーカブよりもスクーターの方が乗りやすい、という声もあるのだとか。

画像: 走行していてもバイクから発せられる音は、まわりの雑音にかき消され、ほどんど聞こえませんでした。 住宅街を気兼ねなく走れるというメリットがある一方、走行音がほぼなくなったことによる安全性の問題が、今後の普及のカギとなるかもしれません。

走行していてもバイクから発せられる音は、まわりの雑音にかき消され、ほどんど聞こえませんでした。
住宅街を気兼ねなく走れるというメリットがある一方、走行音がほぼなくなったことによる安全性の問題が、今後の普及のカギとなるかもしれません。

Honda BENLY e:Ⅰシリーズの主なスペック(モバイルパワーパック2個搭載時の性能)

通称名BENLY e: ⅠBENLY e: Ⅰ プロ
車名・型式ホンダ・ZAD-EF07ホンダ・ZAD-EF08
全長×全幅×全高 (mm)1,820×710×1,0251,840×780×1,050
軸距 (mm)1,280
最低地上高 (mm)115
シート高 (mm)710
車両重量 (kg)125130
乗車定員 (人)1
一充電走行距離
(km) 国土交通省届出値
87(30km/h定地走行テスト値)<1名乗車時>
最小回転半径 (m)1.9
原動機形式・種類EF07M・交流同期電動機
定格出力 (kw)0.58
最高出力 (kW[PS]/rpm)2.8[3.8]/3,000
最大トルク (N・m[kgf・m]/rpm)13[1.3]/2,000
タイヤ90/90-12 44J
110/90-10 61J
ブレーキ形式機械式リーディング・トレーリング
機械式リーディング・トレーリング
懸架方式テレスコピック式
ユニットスイング式
フレーム形式アンダーボーン
駆動用バッテリーHonda Mobile Power Pack 2個

モバイルパワーパック

バッテリー種類リチウムイオン電池
バッテリー電圧/容量(V/Ah)50.4/20.8

Honda BENLY e:Ⅱシリーズの主なスペック(モバイルパワーパック2個搭載時の性能)

通称名BENLY e: ⅡBENLY e: Ⅱ プロ
車名・型式ホンダ・ZAD-EF10ホンダ・ZAD-EF11
全長×全幅×全高 (mm)1,820×710×1,0251,840×780×1,050
軸距 (mm)1,280
最低地上高 (mm)115
シート高 (mm)710
車両重量 (kg)125130
乗車定員 (人)1
一充電走行距離
(km) 国土交通省届出値
43(60km/h定地走行テスト値)<1名乗車時>
最小回転半径 (m)1.9
原動機形式・種類EF10M・交流同期電動機
定格出力 (kw)0.98
最高出力 (kW[PS]/rpm)4.2[5.7]/3,900
最大トルク (N・m[kgf・m]/rpm)15[1.5]/1,500
タイヤ90/90-12 44J
110/90-10 61J
ブレーキ形式機械式リーディング・トレーリング
機械式リーディング・トレーリング
懸架方式テレスコピック式
ユニットスイング式
フレーム形式アンダーボーン
駆動用バッテリーHonda Mobile Power Pack 2個

モバイルパワーパック

バッテリー種類リチウムイオン電池
バッテリー電圧/容量(V/Ah)50.4/20.8

ホンダ「BENLY e:」シリーズ一覧はこちらの記事で!

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