たくさんのライダーに愛されてきたロングセラー、ヤマハのセローがついにファイナルを迎え、それを記念したファイナルエディションが2020年1月15日に発売された。35年間にわたる長い歴史を締めくくる1台に試乗しながら、改めてその魅力を再検証してみよう。

ヤマハ「セロー250 ファイナルエディション」主なスペックと価格

SPECIFICATIONS
全長×全幅×全高:2100×805×1160㎜
ホイールベース:1360㎜
最低地上高:285㎜
シート高:830㎜ 
車両重量:133㎏
エンジン形式:空冷4ストSOHC2バルブ単気筒
総排気量:249㏄
ボア×ストローク 74×58㎜
圧縮比:9.7
最高出力:20PS/7500rpm
最大トルク:2.1㎏-m/6000rpm
燃料供給方式:FI
燃料タンク容量:9.3L
キャスター角:26度40分
トレール量:105㎜
変速機形式:5速リターン
ブレーキ形式 前・後:ディスク・ディスク
タイヤサイズ 前・後:2.75-21・120/80-18
メーカー希望小売価格(税込)58万8500円

ヤマハ「セロー250 ファイナルエディション」 ライディングポジションと足つき性

画像: 身長:176㎝ 体重:62㎏ オフ車らしからぬ低シート高で足着き性は抜群。ハードな路面状況を両足を使った「二輪二足」で越えていけるのはセロー最大の武器。着座位置とステップの距離が近いので、長時間走行時は腰を引いて乗ると楽になる。

身長:176㎝ 体重:62㎏

オフ車らしからぬ低シート高で足着き性は抜群。ハードな路面状況を両足を使った「二輪二足」で越えていけるのはセロー最大の武器。着座位置とステップの距離が近いので、長時間走行時は腰を引いて乗ると楽になる。
画像: 身長:162㎝ 体重:43㎏ サスが柔らかく、乗車時の沈み込みも多めではあるが、体重が軽いと身長162㎝でもかかとは浮く。ポジションの自由度が高いので、体格に左右されずにリラックスした姿勢を取れるのがポイント。

身長:162㎝ 体重:43㎏

サスが柔らかく、乗車時の沈み込みも多めではあるが、体重が軽いと身長162㎝でもかかとは浮く。ポジションの自由度が高いので、体格に左右されずにリラックスした姿勢を取れるのがポイント。
画像: タンデム ライダーが普通の位置に座るとパッセンジャーのお尻はシート後端からはみ出してしまう。ライダーが前寄りに座れば何とか収まるが、それでも密着度が高く、やや窮屈。

タンデム

ライダーが普通の位置に座るとパッセンジャーのお尻はシート後端からはみ出してしまう。ライダーが前寄りに座れば何とか収まるが、それでも密着度が高く、やや窮屈。

ヤマハ「セロー250 ファイナルエディション」 各部解説

画像: 100㎜径レンズに60/55Wハロゲンバルブを組み合わせたヘッドライト。いまや貴重なガラスレンズを採用している。

100㎜径レンズに60/55Wハロゲンバルブを組み合わせたヘッドライト。いまや貴重なガラスレンズを採用している。

画像: XT250XタイプのLEDテールランプを採用。ナンバーステー変更時に合わせてアップグレードされたアイテムだ。

XT250XタイプのLEDテールランプを採用。ナンバーステー変更時に合わせてアップグレードされたアイテムだ。

画像: 速度計を中心に、時計、ツイントリップメーターを備える液晶メーター。ハザードランプも装備して機能面も必要十分。

速度計を中心に、時計、ツイントリップメーターを備える液晶メーター。ハザードランプも装備して機能面も必要十分。

画像: ツーリングからトレールランまで快適性抜群のシート。形状の工夫や830㎜と低いシート高のおかげで足着きも良い。

ツーリングからトレールランまで快適性抜群のシート。形状の工夫や830㎜と低いシート高のおかげで足着きも良い。

画像: シンプルな空冷シングルエンジン。2018年型で各所が見直され、厳しい排ガス規制をクリアしつつ、セローらしさも保たれた。

シンプルな空冷シングルエンジン。2018年型で各所が見直され、厳しい排ガス規制をクリアしつつ、セローらしさも保たれた。

エンジン左側に備わるのはキャニスター。活性炭を用いて、気化したガソリンを吸着してフューエルタンク内に戻す装置だ。

画像: 225mmという長いストロークを持つフロントフォークはしなやかな乗り心地が特徴。ブレーキローター径は245mm。

225mmという長いストロークを持つフロントフォークはしなやかな乗り心地が特徴。ブレーキローター径は245mm。

画像: サスペンションはボトムリンク式、ダンパーには軽量なアルミ製シリンダー採用と、足回りは豪華。リアブレーキは203㎜径。

サスペンションはボトムリンク式、ダンパーには軽量なアルミ製シリンダー採用と、足回りは豪華。リアブレーキは203㎜径。

画像: ファイナルエディションを記念したエンブレムがタンク上に備わる。トレードマークのカモシカを模したデザインだ。

ファイナルエディションを記念したエンブレムがタンク上に備わる。トレードマークのカモシカを模したデザインだ。

画像: 丸みを帯びたシュラウドに配されるのは、カモシカロゴをあしらったグラフィック。車名の下には「250」のレタリングも。

丸みを帯びたシュラウドに配されるのは、カモシカロゴをあしらったグラフィック。車名の下には「250」のレタリングも。

木川田ステラの「私も乗ってみました!」

画像: 木川田ステラの「私も乗ってみました!」

身長162㎝の私でも不安にならない程度に足をつくことができ、ニーグリップもしやすかったです。

ステップの高さ、位置も絶妙で、足の曲がり角も自然なので、ストリートからダートまで、構えることなくゆとりをもって楽しめるのが素敵。

サスペンションは柔らかめで、はじめは戸惑うかもしれませんが、慣れると路面状況をフワフワと優しく伝えてくれ、乗り心地も上々。オフロードでも衝撃をしっかり吸収してくれます。

写真:南 孝幸、柴田直行/文:太田安治、木川田ステラ、月刊オートバイ編集部

開発者インタビューと、カラーバリエーション・アンケート

【全方位写真】44枚の撮り下ろし写真で見る「SEROW250 FINAL EDITION」

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