ミラノショーで話題の中心だったバイク、新型ファイアーブレード・CBR1000RR-R。MotoGPマシン・RC213Vのノウハウを惜しみなく導入し、サーキットで勝つために、ホンダが本腰を入れて造り込んだ「史上最強のCBR」である。そんなRR-Rがついに日本でもお披露目されたわけだが、果たしてどんなバイクなのか? ライバルとも比べながら、その全貌に迫ってみよう。
「センターラムエア採用」マフラーはアクラポビッチ!
■吸排気系
CBRシリーズとしては600RR以来となるセンターラムエアを採用。ルックスよりも効率重視で、ダイレクトな吸気の邪魔をしないよう、ハンドルの切れ角まで考慮される念の入れようだ。
マフラーはそのままで最適なパワー特性と迫力のサウンドを得られるよう、アクラポビッチとの共同開発品になるチタンサイレンサーを採用。
ユニットプロリンクをやめ、フレームもしなり重視へ
■シャシー
RR-R最大のハイライトはユニットプロリンクの廃止。構造上、通常より剛性が必要でスイングアームが重くなるのを避け、ショックユニットはエンジン後端にマウントする方式とした。
これでピボット上部にあるクロスメンバーも省略でき、「剛性は高いがしなる」フレームを実現。コーナー脱出時のライン自由度を高めている。
各種コントロールもより緻密に
■電子制御デバイス
パワー、エンジンブレーキ、トルクコントロール、ウイリー、電子制御サスを組み合わせて切り替えられるライディングモードを搭載。
3種類のセットが設定され、一括切り替えができるほか、個別に設定を変更することも可能。自分だけのセッティングも試せる。