2020年、長らくホンダのフラッグシップ・スーパースポーツとして君臨してきたCBR1000RRは、CBR1000RR-Rへとバトンを渡すことになる。いま一度、その歴史を振り返ってみよう。

Honda CBR1000RR
2004年4月 SC57前期

画像: CBR954RRの後継モデルとして、排気量を1000ccにアップしたSC57型登場。ユニットプロリンク・サスペンションやセンターアップ・エキゾーストシステムに加え、電子制御方式の油圧式ロータリーダンパー=HESDを市販車として世界で初めて採用した。

CBR954RRの後継モデルとして、排気量を1000ccにアップしたSC57型登場。ユニットプロリンク・サスペンションやセンターアップ・エキゾーストシステムに加え、電子制御方式の油圧式ロータリーダンパー=HESDを市販車として世界で初めて採用した。

Honda CBR1000RR
2006年2月 SC57後期

画像: カウル表面積を13%縮小し、ロアカウルにエアアウトレットを設定。基本スペックは継承しつつ、バルブと燃焼室形状を変更して中低速トルクを向上。キャスター角やトレール量、前後ブレーキも変更され、SC57前期型から4㎏の軽量化がなされている。

カウル表面積を13%縮小し、ロアカウルにエアアウトレットを設定。基本スペックは継承しつつ、バルブと燃焼室形状を変更して中低速トルクを向上。キャスター角やトレール量、前後ブレーキも変更され、SC57前期型から4㎏の軽量化がなされている。

Honda CBR1000RR
2008年7月SC59前期

画像: フルモデルチェンジでSC59型に進化。シリンダーヘッドの小型化などにより、エンジン単体で約2.5kg、全体で5㎏の軽量化を実現。コンパクトなフレームにより一層のマスの集中化が図られている。2009年2月に電子制御式コンバインドABS搭載モデルも追加。

フルモデルチェンジでSC59型に進化。シリンダーヘッドの小型化などにより、エンジン単体で約2.5kg、全体で5㎏の軽量化を実現。コンパクトなフレームにより一層のマスの集中化が図られている。2009年2月に電子制御式コンバインドABS搭載モデルも追加。

Honda CBR1000RR
2011年12月SC59後期

画像: 足回りを中心に見直しがなされ、扱いやすさの向上が図られたSC59型後期モデル。前後サスペンションとホイール形状を変更し、ノーズカウル下にチンスポイラーが新たに装備された。新作となったメーターは視認性の高いフル液晶画面が採用されている。

足回りを中心に見直しがなされ、扱いやすさの向上が図られたSC59型後期モデル。前後サスペンションとホイール形状を変更し、ノーズカウル下にチンスポイラーが新たに装備された。新作となったメーターは視認性の高いフル液晶画面が採用されている。

Honda CBR1000RR
2014年2月SC59後期

画像: 2014年2月にエンジンの吸排気ポートの形状を変更することにより123馬力にパワーアップ。2速から6速までのギア比をクロス化し、加速時のギアチェンジによる回転の落ち込みを低減するなど、各部の熟成を図られ、よりコントローラブルに進化した。

2014年2月にエンジンの吸排気ポートの形状を変更することにより123馬力にパワーアップ。2速から6速までのギア比をクロス化し、加速時のギアチェンジによる回転の落ち込みを低減するなど、各部の熟成を図られ、よりコントローラブルに進化した。

Honda CBR1000RR
2017年3月SC77前期

画像: フルモデルチェンジで型式はSC77型となり、最高出力は192馬力、最大トルクは11.6㎏-mと大幅にポテンシャルアップ。アルミダイキャスト製シートレールや前後ホイール、チタン製マフラーなど車体も一新され、徹底的な軽量化が追求された。

フルモデルチェンジで型式はSC77型となり、最高出力は192馬力、最大トルクは11.6㎏-mと大幅にポテンシャルアップ。アルミダイキャスト製シートレールや前後ホイール、チタン製マフラーなど車体も一新され、徹底的な軽量化が追求された。

Honda CBR1000RR
2019年1月SC77後期

画像: 電子制御機能を熟成。トルクコントロールのHSTCの作動がより細密となり、よりライダーの好みに応じた設定変更を可能とした。スロットルバイワイヤシステムのモーターの駆動スピードを上げ、スロットル戻し時の応答性を高め、出力特性設定も変更された。

電子制御機能を熟成。トルクコントロールのHSTCの作動がより細密となり、よりライダーの好みに応じた設定変更を可能とした。スロットルバイワイヤシステムのモーターの駆動スピードを上げ、スロットル戻し時の応答性を高め、出力特性設定も変更された。

Honda CBR1000RR-R FIREBLADE

CBRならではの進化を遂げる最新型とは…!?

画像: CBRならではの進化を遂げる最新型とは…!?
画像: 新型RR-Rの開発ライダーを務めた伊藤真一さん。「主戦場はサーキットであり、レースシーンで圧倒的なパフォーマンスを発揮するという、シンプルですが究極の目標を掲げたことに、ホンダのDNAを感じました。CBRの良いところを伸ばし、ネガは徹底的に排除する。突出した何かではなく、多くの改良点の積み重ねが、全体的にマシン性能を引き上げ、劇的な進化に繋がったと思います」

新型RR-Rの開発ライダーを務めた伊藤真一さん。「主戦場はサーキットであり、レースシーンで圧倒的なパフォーマンスを発揮するという、シンプルですが究極の目標を掲げたことに、ホンダのDNAを感じました。CBRの良いところを伸ばし、ネガは徹底的に排除する。突出した何かではなく、多くの改良点の積み重ねが、全体的にマシン性能を引き上げ、劇的な進化に繋がったと思います」

まとめ:宮﨑健太郎

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