「ADV150」最高速と実燃費のレポートはこちら
「ADV150」積載性のレポートはこちら
ホンダ「ADV150」との旅は発見の連続!
発売直後のホンダADV150に乗って、ひとりキャンプを楽しんできた2月下旬。思い返すと「楽しかったな、また行きたいな」ということばかり。
道中は発見の連続。小さなことから大きなことまで「ツーリングバイクとして優秀だなあ」と感動しっぱなしでした。
その魅力を、気づいた順にお伝えします。
① 小回りが利く、ハンドルが切れる!
ADV150の実車に触れて最初に驚いたのがこれ。
ハンドルがめちゃくちゃ切れる!
実際に乗って、Uターンをすると手がお腹に当たってしまうほど。
街乗りで軽快なのはもちろん、旅先では面白そうな小道ばかりを探してしまう。
「行き止まりだったら引き返せばいいや。行ってみよう!」そんな感じで、ぐいぐい小道を突き進みました。積極的に知らない土地でのプチ冒険を楽しめます。
② スマートキーが便利!
もともとのベースとなったホンダPCX150と同様に「Honda SMART Keyシステム」が採用されています。
ポケットに鍵を入れているだけでいいのは、ホント楽。はじめてスマートキーのバイクに乗る人は感動するでしょう。
鍵を出し入れする回数が減れば、落としたり失くしたりするリスクも激減。慣れちゃうと普通のキーには戻りたくなくなる便利な機構です。
③ 充電ができる! 電源ソケットを標準装備
東京から向かった先は、静岡県浜松市の秋葉神社前キャンプ場。サイトは電源などない、ただっぴろい河川敷です。
そうなると一番心配になるのが、スマホのバッテリー。モバイルバッテリーは携行していましたが、「運転中にいつでも充電できる」という安心感は絶大で、スマホは普段同様にガンガン使っていました。
1泊2日ならモバイルバッテリーだけでも問題ないけれど、これが2泊3日、はたまたそれ以上、たとえば北海道一周や日本一周となると、ね。
④ ありがたやシート下ラゲッジ、積載性が高い!
ツーリングで使う上で、スクーターがミッション車に勝っている点は第一に「シート下にラゲッジスペースがある」と言えるかもしれません。
完全防水で大容量、盗難の心配もほぼなし。シート下ラゲッジはやはり偉大ですね。
ミッション車でもトップケースやサイドケースを装着すれば同じですが、ノーマル状態でこのスペースがあるというのが魅力なんです。
ADV150のラゲッジスペースの容量は約27L。やっかいな長物を入れられるのも嬉しい。
今回、シート下ラゲッジと容量25Lのシートバッグだけでキャンプツーリングに行けちゃいました。リアシートへの積載もしやすいんですよ。
⑤ ポジションがゆったりしていて快適!
ライディングポジションは、排気量149ccのバイクとは思えないゆとりがありました。
見た目は250ccのビッグスクーターよりだいぶ小ぶりですが、跨ってハンドルを握ると、身長175cmの僕の場合、窮屈さは皆無。
ADV150のシート高は795mm。スクーターの中では高めのシート高といえます。
【シート高の参考】
PCX150:764mm
原付二種のリード125:760mm
250ccスクーターのフォルツァ:780mm
実際にお尻をシートの奥までつけると、両足つま先までしかつきませんでした。
ただ、これが乗車中の快適さに貢献しています。フットボード前方に足を乗せると絶妙な距離感。遠すぎず近すぎず踏ん張りもきいて、高速走行もコーナリングも安心して走ることができました。
また、ハンドルも一般的なスクーターとは異なり、ミッション車のアドベンチャーバイクのような幅広のバーハンドルが採用されています。
グリップまでの距離感もちょうどよく、片道約250kmのツーリングで身体が疲れることがなかったというのが驚きです。
身体がすっかりADV150に慣れた帰り道。あまりの楽さに、ふとあらためて「これホントに149ccのバイクなのか? X-ADVじゃないよな」と、確認するほど。
個人的に、一番の衝撃はこの「ゆったり感」でした。
⑥ 高速道路の巡航だって普通にできる!
「125」ではなく、ADV150として登場したことによる最大のメリットは高速道路にも乗れるということ。
今回のツーリング・ルートは、行程のほとんどが高速道路でした。
しかも主に走った道は、時速120km制限の区間も含まれる新東名高速道路。東北道と並び、日本一ハイペースな道でしょう。
そこでも交通の流れに乗って巡航することができました。ただ、トップスピード付近での巡航はさすがに精神的に疲れます。
あと、合流がちょっと苦手。急な加速はできないため、SAから本線に出るときは、前後にクルマがいないタイミングで出発しました。