各社が誇る独創技術を惜しみなくフル投入!
250クラスでは久しぶりの復活となる4気筒エンジン。ZX-25Rのパワーユニットは、残念ながら現時点ではスペックは一切公開されておらず、製造を担当する予定のカワサキインドネシアのティーザームービーでそのサウンドが公開されている程度。
しかしながら、トラクションコントロールや電子制御スロットルといった最新デバイスまで投入するそのメカニズムは、上位クラスにも引けを取らないもの。インドネシアでは「45PSオーバーか!?」とのうわさもあり、各種スペックの公開が待ち遠しい。
KAWASAKI Ninja ZX-25R
「時代の最先端をいくハイテク!」
一方、往年の4気筒マシンたちは、自主規制で40PSとなるまでは、パワーはすべて45PS。スペックの数字はいずれも近いものだったが、前傾シリンダー、排気デバイス、ラムエアなど、それぞれに独創的な技術が投入されていたのも印象的だった。
どこまでも回る驚異の心臓
HONDA CBR250RR(1990)
1万9000回転という超高回転を可能にした驚異のユニット。カムギアトレーン、インコネル素材の排気バルブなど、現代のスーパースポーツにも引けを取らない高度な技術や高価な素材が惜しみなく投入されていた。
ジェネシス世代の集大成
YAMAHA FZR250R(1989)
FZ250フェーザーに端を発する「ジェネシス」シリーズの最高峰ユニットがこのエンジン。45度シリンダーを前傾させることで、ダウンドラフト吸気やエキパイの曲率を大きくすることを可能にした。
SPレースでも実力を発揮
SUZUKI GSX-R250R(1989)
スズキ自慢のユニークな技術が投入されていたのがこのエンジン。エアクリーナーに冷えた空気を導入する「SCAI」や、1-2番、3-4番のエキパイをつないで最適なパワー特性を得る「SPES」が採用されていた。
初のラムエアも採用
KAWASAKI ZXR250(1989)
ライバルに負けじと、総力を結集して生み出された力作4気筒エンジン。市販車初のラムエアシステムである「K-RAS」や、ライバル同様、エアクリーナーに冷えた空気を送る「K-CAS」などが装備されていた。