「新しくバイクを買った」「そろそろ更新が近く乗り換えを検討している」などでバイク保険選びに迷っていないだろうか? 今回はあなたにぴったりなおすすめのバイク保険が見つかるよう、選び方について紹介する。ネット通販型と代理店型の違い、そしてオススメのプラン内容。自分にあったバイク保険を選ぶため、本記事の内容を参考にしていただきたい。
文:伊藤フミヒト(自動車保険の窓口)/※写真はイメージ

あなたの保険料はどれだけ安くなる?↓↓

画像1: 【バイク保険のおすすめの選び方】ネット型と代理店型の違いを解説画像2: 【バイク保険のおすすめの選び方】ネット型と代理店型の違いを解説

バイク保険のおすすめの選び方

バイク保険には〈代理店型〉〈ネット通販型〉の2種類がある。代理店型はバイクショップや保険代理店で加入する保険。ネット通販型はネットから加入申し込みができる保険だ。

2つの使い分けとしては、

・安さをとるなら、ネット通販型バイク保険
 
・保険をプロに任せるなら、代理店型バイク保険

以上を基本とすることをお勧めしたい。

画像: バイク保険のおすすめの選び方

安さをとるなら、ネット通販型バイク保険

ネット通販型は保険料の安さが特徴の保険だ。

バイク保険は事故を起こさなければ「かけ捨て」となるため、少しでも保険料を抑えたいという人も多いだろう。この点、ネット通販型であれば割安な料金で保険加入できるため、保険料のムダは最小限に抑えられる。例えば「バイクに乗る頻度が少なく、保険料のムダをなくしたい」「保険にかかる出費をとにかく削減したい」、そんな人にオススメだ。

ネット通販型は「安かろう、悪かろう」なのでは? と心配する方もいるが、基本補償やロードサービス、これらは代理店型の保険と比べても概ね遜色ないものとなっている。(詳しくはこちら →安いバイク保険(ネット保険)は本当に危ないのか?補償範囲・ロードサービス・事故対応を徹底解説

保険をプロに全部任せるなら、代理店型バイク保険

保険料よりも保険にかかる手間のカットや安心を重視したい人には〈代理店型〉をお勧めしたい。安心とは保険の内容のことではなく「保険のことはプロに全部任せられる」という安心だ。

代理店でバイク保険に加入すれば、加入・更新手続きから、事故を起こした時の保険金支払い手続きまで、すべてを代理店スタッフに丸投げできる。代理店によっては、**一人一人のバイク使用状況に応じた適切なプラン設定までしてくれるだろう。これは代理店でバイク保険に加入する大きなメリットだ。

画像: 保険をプロに全部任せるなら、代理店型バイク保険

ネット通販型と代理店型の違いは?

ネット通販型と代理店型の違いがわかりやすいよう、表にまとめてみた。

ネット通販型代理店型
保険料の安さ◎ 割安な保険料が特徴△ ネット通販型と比べると割高
補償内容○ 代理店型とほぼ変わらない○ ネット通販型とほぼ変わらない
ロードサービス○ 代理店型とほぼ変わらない○ ネット通販型とほぼ変わらない
事故対応○ 代理店型とほぼ変わらない○ ネット通販型とほぼ変わらない
保険にかかる手間△ 手続きは自分で行う◎ 手続きは全てプロに任せられる
保険に関するアドバイス△ 電話窓口で簡単に受けられる場合あり△ 〜◎代理店によっては詳しいアドバイスが受けられる

大きな違いはやはり、保険料と、保険にかかる手間だ。補償内容やロードサービスについて言えばほとんど変わりはない。もちろん細かく見ていけば、用意されている特約など各社で違いが見られるが、ここでは「概ね」変わらないという意味で書かせていただく。

【保険料の違い】安い傾向にあるのはネット通販型バイク保険

ネット通販型と代理店型は、まず保険料に違いが出やすい。

ネット通販型は、代理店にかかる中間手数料をカットした販売戦略、そして経費削減を徹底した運営体制。これらの要因によって割安な保険料を実現している。

一方、代理店型は代理店を通して保険販売していること、そして豊富な人員による運営体制を敷いているため、どうしてもコストがかかってしまう。

しかし、ネット通販型がすべての場面において安いかと言うとそうでもなく、保険料の逆転現象が生じるケースもある。それが10代後半など〈若い世代〉の場合だ。ネット通販型は安く保険商品を提供している反面、自社の支払いリスクに関しては厳格な姿勢をとっている。例えば等級がデメリット等級(5等級以下)であると加入を断られるケースもあるし、自動車保険では車両料率クラスが高い車(事故リスクの高い車)の場合は車両保険が付帯できないこともある。

年齢も事故リスクと大きく関係しており、事故リスクの高い若い世代は代理店型よりも保険料が高くなる場合も見られるので注意してほしい。やはり保険料を調べるには、一括見積もりを使って、複数社の保険料を見比べてみることが重要だ。

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画像3: 【バイク保険のおすすめの選び方】ネット型と代理店型の違いを解説画像: 【保険料の違い】安い傾向にあるのはネット通販型バイク保険

【保険にかかる手間の違い】手間がかからないのは代理店型バイク保険

保険手続きにかかる手間もネット通販型と代理店型では大きく異なる。

ネット通販型は、基本的に契約・更新・事故時の保険金支払い手続きは全て自分で行わなければならない。一方、代理店型は代理店スタッフに手続き全般を任せられるので、保険にかかる手間はほとんどない。保険手続きを全て任せられるからこそ得られる安心もある。ここに関して言えば代理店型に軍配が上がる。

そして、代理店型を選ぶメリットのひとつに「プロからプラン設定等のアドバイスを受けられる」というものがある。しかしながら、代理店の中にも知識やサービスに格差があることには注意してほしい。手厚いサービスが期待できるのは、やはり保険を専門業としている「プロ代理店」だ。それ一本で飯を食っているわけだから、保険業を片手間にやっている代理店とは訳が違う。

では、バイクショップでの加入がダメかというと、実はそうでもない。中にはプロ代理店に引けを取らない手厚いサービスを行っているところもある。見分け方のコツとしては、積極的に「質問」してみることだ。歯切れのいい回答が返ってくるのであれば知識的には問題ないし、質問することでコミュニケーションも生まれる。そこで「この人になら任せてもいいな」と感じられるようであれば任せていいだろう。

画像: 【保険にかかる手間の違い】手間がかからないのは代理店型バイク保険

おすすめの安いバイク保険は? 通販社3社を紹介

ここからは保険料が割安な通販型自動車保険を3つ紹介しよう。

アクサダイレクト

【特徴】
・インターネット割引が最大10,000円割引
・24時間365日対応、全国約10,300拠点のAXAプレミアムロードサービス(無料)
・事故発生後にスタッフが訪問してくれるAXAフィールドサービス
・事故で自走不能時の宿泊・帰宅・ペット宿泊費補償サービス
・2年目以降はガス欠燃料補給作業、玄関カギ開けサービスがセット

アクサダイレクトはフランスを本拠地とする外資系損保だ。目立つ特徴としては、インターネット割引が最大10,000円となること。他社よりも大きい割引額を設定している。また事故で自走不能になった際の宿泊費、そしてペットシッターにかかる費用も補償してもらえる。ペットを預けて旅行に行く場合は役立つ機会もあるだろう。2年目以降はガス欠燃料補給作業、玄関カギ開けサービスがセットされる。

個人的にはアクサは最安の保険料が出やすいイメージがある。どこが一番安いかは車種や運転者の年齢、補償内容によって変わるが、見積もりをとってみるとアクサが一番安かったことは多い。

アクサダイレクトの基本補償は以下の通り。

・対人賠償保険(相手のケガ・死亡に対する補償)
・対物賠償保険(相手のモノに対する補償)
・人身傷害保険(自分のケガに対する補償)
・搭乗者傷害保険(自分のケガに対する補償)
・自損事故保険(自分のケガに対する補償)
・無保険車傷害保険(自分のケガに対する補償)

※アクサダイレクトでは「車両保険」が用意されていないが、付帯希望者にはSBI日本少額短期保険の「みんなのバイク保険」を案内している。

その他、24時間365日対応、全国10,300拠点のAXAプレミアムロードサービスや、AXAフィールドサービスなど事故発生時のサービス内容も充実。おすすめしたいバイク保険のひとつだ。

チューリッヒ

【特徴】
・2020年オリコン顧客満足度調査 バイク保険第1位
・24時間365日対応、現場対応時間制限なしの無料ロードサービス
・自走不能時の帰宅・宿泊費・レンタカー費(24時間)・ペットホテル延長費・キャンセル費用補償
・盗難時の臨時費用特約、携行品特約など、豊富な特約を用意
・インターネット割引最大3,000円

チューリッヒはスイスを本拠地とする外資系損保。特徴としては、ネット通販型の中でも豊富な特約が用意されていることだろう。バイクが盗難された際の特約、外出中に携行品が壊れた場合に受けられる補償特約など、ライフスタイルに合わせてカスタマイズできる幅が広い。

ロードサービスも充実しており、現場応急処置に時間制限なく無料対応してもらえる。

チューリッヒの基本補償は以下の通り。

・対人賠償補償
・対物賠償補償

もちろん人身傷害保険や車両保険も必要に応じてつけられる。保険が用意されていないわけではないのでご安心を。むしろ特約の種類も多いので、チューリッヒのバイク保険はカスタマイズ性が高い。「ネット型バイク保険を選びたいけど、補償内容も多少手厚くカスタマイズしたい」、そんな方におすすめできるバイク保険だ。

三井ダイレクト

【特徴】
・国内大手MS&ADの三井グループが手がけるネット通販型バイク保険
・長期無事故割引、自転車賠償特約を用意
・三井ダイレクト損保アプリで保険関係を一括管理可能
・24時間365日対応の無料ロードサービス
・インターネット割引最大3,500円
・三井ダイレクトクラブオフサービスの用意

三井ダイレクトは、国内大手MS&ADに属する損保だ。特徴としては〈長期無事故割引〉が用意されていることだろうか。20等級になっても無事故が続けばさらなる割引が受けられる。

また、〈三井ダイレクト損保アプリ〉も用意されており、保険証券の管理、事故発生時の連絡、契約変更手続き、保険継続手続きなどがすべて行える。

自転車特約があることも特徴で、自分や家族が起こした自転車事故により、他人を死傷させたり、モノを壊してしまった場合に補償が受けられる。近年は自転車による重大事故も発生しているので、一定数の需要もあるのではないだろうか。

三井ダイレクト損保の基本補償は以下の通り。

・対人賠償保険
・対物賠償保険
・人身傷害保険
・搭乗者傷害保険

車両保険が用意されていないことにご注意いただきたい。車両保険をつける場合は、車両保険専用のネット保険もあるので、それを利用するのがいいだろう。

あなたの保険料はどれだけ安くなる?↓↓

画像4: 【バイク保険のおすすめの選び方】ネット型と代理店型の違いを解説画像1: 三井ダイレクト
画像2: 三井ダイレクト

保険会社を比較する時のポイントは?

ここからは保険会社を比較する際に見ておくべきポイントについてお伝えしよう。

大きくは以下4点を見てもらいたい。

・保険料
・用意されている特約
・車両保険の有無
・その他

保険料

まずは保険料だ。見積もりを取ってみると同じ条件でも保険料が損保ごとに違うことがわかる。少しでも安い保険を選びたければ、複数社の見積もりをとって比較してみよう。

ネット通販型の保険見積もりは、代理店ではなくネットからとるのが基本となる。お手元のスマホやパソコンから見積もりをとってみよう。だいたい5〜10分ぐらいあれば見積もりがとれる。一括見積もりであれば、今の保険料が高いのか安いのかもわかるので、保険料が気になる方は一度利用してみるといいだろう。

用意されている特約

ライフスタイルやバイクの使い方によって必要な補償は変わる。基本補償は概ねどこも同じような設定になっているので、特約が豊富な損保のほうがカスタマイズの幅は広がる。自分にマッチする特約があるかどうかも見てみるといい。

例えばカメラなどを持ってレジャーに行く人は、チューリッヒにある携行品特約が役立つだろうし、子供が自転車をよく利用しているようなら三井ダイレクトの自転車特約などは需要があるはずだ。どのような特約があるかは公式ページから簡単に確認できる。基本補償+αの部分で、こうした特約も覗いてみよう。

車両保険の有無

ネット通販型、代理店型に関わらず、車両保険(自分のバイクに対する補償)を用意してない損保がある。もし自分のバイクに対する補償もつけたい場合は、車両保険がある損保を選ぶ、もしくは車両保険専用のネット保険を利用しなければならない。

車両保険がある損保は以下の通りだ

・三井住友海上
・損保ジャパン日本興亜
・あいおいニッセイ同和損保
・AIG損保
・チューリッヒ
・SBI日本少額短期保険株式

その他

あと見るべき点としては、ネット割引の最大金額や、クラブオフサービスやキャンペーンの有無、またロードサービスの内容になるだろうか。細かい内容にはなるが、ここまでこだわるのならご自分の希望にあった内容の保険を選んでいただければと思う。

画像: その他

バイク保険のおすすめの内容は? 補償内容に関するアドバイス

最後に、バイク保険の補償プランをどうすればいいか迷っている人に対する、おすすめの設定を紹介したい。※もちろんこれが全てなのではなく、あくまで参考にということを補足しておこう。

対人・対物の「無制限」は必須

対人・対物を「無制限」にすることは必須だ。「1億円の設定すらムダなのでは?」と疑問に思う方もいるかもしれないが、事故を起こした時に賠償するのは、治療費等の実費だけではない。

相手に後遺障害が残ればその慰謝料(精神的苦痛に対する賠償)、得られなくなった将来的な利益(逸失利益)、体が不自由となれば介護費用や自宅改造費も賠償しなければならない。

ここで過去の高額事例をみてみよう。

【対人】
・5億843万円(死亡事故 / 平成23年11月1日 / 横浜地裁判決)
・3億7,829万円(後遺障害1級:遷延性意識障害 / 平成23年2月18日 / 名古屋地裁判決)
・3億6,756万円(後遺障害1級:四肢完全麻痺・呼吸器障害 / 平成17年5月17日 / 名古屋地裁判決)

【対物】
・2億6,135万円(呉服・洋服などの焼失 / 平成6年7月19日 / 神戸地裁判決)
・1億3,450万円(パチンコ店への飛び込み / 平成8年7月17日 / 東京地裁判決)
・1億2,036万円(線路内でのトラブル / 昭和55年7月18日 / 福岡地裁判決)

これだけの賠償金を支払うリスクが潜んでいるからこそ、対人・対物は無制限で設定しておくことが必須だ。どのプロに聞いても「対人・対物は無制限がいいですよ」と言われるだろう。それぐらい鉄板の設定である。

人身傷害保険は最低でも3,000万円が理想

個人的に重要視してほしいのが、人身傷害保険だ。バイク事故はどうしても大怪我につながりやすい。後遺障害が残るような事故(つまり賠償金が多額になる事故)になることも十分考えられる。

ここで注意してもらいたいのが、相手から支払われる賠償は、自分の過失割合を除いた部分のみだということ。例えば過失割合が5:5であれば、3,000万円の賠償金のうち相手から支払ってもらえるのは1,500万円しかない。

ここで人身傷害保険が役立つのである。人身傷害保険は自分の過失割合の部分についても補償を受けられるので、非常に価値が大きい。

個人的な意見としては、人身傷害保険は最低でも3,000万円以上でセットしておきたい。先ほども言ったように、交通事故の賠償金で発生するのはケガの治療費実費だけでなく、慰謝料や逸失利益など様々ある。もし自分の身に何かあった場合、十分な補償を受けるためにも、人身傷害保険はなるべく手厚くセットしておこう。

【一言メモ】
ちなみに、自分のバイクが少しても動いていた場合の事故であれば、過失割合はほぼつくと思ってもらっていい。これは判例上そういう決まりになっているのだ。そういう裏事情がわかっていると、過失割合の部分も自分の保険でまかなえる人身傷害保険の価値をより感じられるはずだ。

画像: 人身傷害保険は最低でも3,000万円が理想

車両保険は自身の環境により付帯を決める

車両保険をつけるかどうかは購入してからの期間、そして生活上における必須度から判断するといい。

例えば新車をローン購入した場合は、車両保険をつけた方が良い場合が多い。もし納車してすぐに廃車になるような事故を起こした場合、バイクはないのにローンだけが手元に残るという事態が発生する。

また、バイク移動を主にしているなど、生活でバイクが必需品となっているような場合にも、事故に備えて車両保険をつけておくべきだろう。

ただし、あまりにも年式が古い車体に車両保険をつける必要性は薄い。ここは支払う保険料と受けられる補償を天秤にかけて必要かどうかを判断してほしい。おおよそ車体の評価額が50万円をきるような場合は車両保険をつける必要性は薄いとみるのが一般的だ。

車両保険については注意点が1点。カバーされる範囲が損保によってかなり隔たりがあるということ。車対車、自損事故、当て逃げなど、対応する範囲が全く違う。この辺もよく確認して車両保険を付帯してほしい。

画像: 車両保険は自身の環境により付帯を決める

ライダーにおすすめしたい「弁護士特約」

特約は一人一人のライフスタイル、家族構成によってつけるべきものが異なるため、アドバイスを一般化することが難しいが、唯一全員に付帯をお勧めしたい特約がある。それが弁護士特約だ。

これは交通事故の賠償請求について弁護士を利用する際、かかった弁護士費用を保険会社に負担してもらえるというもの。

筆者は交通事故の賠償問題について30人以上の弁護士に取材を行ってきた経験があるが、結論、〈交通事故被害(人身事故)にあったら必ず弁護士に相談した方が良い〉ということがわかった。

実は、相手保険会社から提示される示談金(賠償金)は、弁護士が入るかどうかによって金額に大きな隔たりがある。数十万円違うということはザラだし、後遺障害が残った場合は数百〜数千万円変わるケースもあるほどだ。弁護士をつけるかどうかで得られる賠償金は大きく変わるので、自分が事故に巻き込まれた時に備え弁護士特約をつけておくことは強くお勧めしたい。

ただし、弁護士特約は家族の分までカバーできるため、重複も発生しやすい。自分や同居の家族が車の保険などで弁護士特約をつけており、かつ家族の日常生活の部分までカバーされるようなタイプであればわざわざ付帯する必要はない。むしろ二重付帯となり保険料のムダにつながるので、契約する前に家族の分まで確認しておこう。

画像: ライダーにおすすめしたい「弁護士特約」

任意保険は必要なのか?

バイク保険には「自賠責保険」と「任意保険」があることは、もはや説明不要だろう。任意保険と自賠責保険の違いは、補償の範囲と限度額だ。

そもそも自賠責保険は人身事故にしか適用されず、かつ相手のケガにしか適用されない。つまり、相手のモノ、自分のケガ、自分のバイクには自賠責は使えないということだ。

そして、自賠責には限度額がある。死亡による損害は3,000万円、後遺障害による損害は4,000万円、傷害による損害は120万円が限度だ。先ほど書いたように、交通事故によっては数千万円ではとても足りないような賠償責任が発生する場合もある。ひとつの事故で人生が壊れてしまわないよう、任意保険にも加入しておく必要性は高いと考えられるだろう。

画像: 任意保険は必要なのか?

まとめ

【本記事の要点】
・安さを取るなら「ネット通販型」、保険をプロに任せるなら「代理店型」がおすすめ
 
・ネット通販型と代理店型の違いは、主に保険料と保険にかかる手間。どちらのメリットを享受するかによって選ぶ保険も変えよう。
 
・バイク保険の損保を比較する際は、保険料、特約、車両保険の有無などを見比べてみよう。
 
・おすすめの設定プランは、対人対物は無制限、人身傷害は3,000万円〜。車両保険についてはバイクの生活に対する必要度、また支払う保険料と得られる補償を天秤にかけて決めよう。
 
・自賠責と任意保険では補償される範囲、限度額が全く違う。安心してバイクを運転するなら任意保険に加入しておこう。

バイク保険はネット通販型と代理店型で享受できるメリットが全く異なる。保険料を重視するのか、丸投げを重視するのかが最初の分岐になるので大まかな方針をたててみよう。

そして、どちらを選んだとしても保険料の比較は必ず行っておこう。たとえ同じ条件でも損保によって保険料は全く異なる。一括見積もりを利用して保険料を比較すれば、どこが安いのかがすぐに確認できる。

バイク保険は自分を守ってくれる大切なものだ。補償内容もスカスカなものではなく、意味のある設定でなければならない。もしプラン設定が決まらず悩んでいる方は本記事のおすすめプラン設定を参考にしていただきたい。

本記事があなたのバイク保険選びに少しでも役立つことを願う。

文:伊藤フミヒト(自動車保険の窓口)/※写真はイメージ

あなたの保険料はどれだけ安くなる?↓↓

画像5: 【バイク保険のおすすめの選び方】ネット型と代理店型の違いを解説画像: まとめ

 

画像7: 【バイク保険のおすすめの選び方】ネット型と代理店型の違いを解説

profile|伊藤フミヒト

ウェブサイト『自動車保険の窓口』代表。交通事故専門の弁護士30人以上への取材経験を持ち、交通事故の賠償問題に精通。賠償金増額の仕組み、また後遺障害等級認定の裏事情を深く知る。

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