自社設計&削り出しパーツを軸にカスタムされたポッシュフェイスのカスタムZ900RS
カスタムは大物パーツを交換するだけではない―。このポッシュフェイスZ900RSを見ていると、そんな考えも頭をよぎる。たとえ小さなひとつのパーツからでも、自分の好みで色や形を変えてみる。そうすることで自分仕様になっていくと思わせてくれるのだ。

ポッシュフェイスは1990年代のカスタムブームも今も、ミニモトから大排気量車までいろいろな車両のパーツを展開している。
そのパーツは自社で開発、CAD/CAM設計。試作や削り出しを主とした製造も基本的には自社で行っている。最新鋭マシニングセンタは6基、NC旋盤2基、複合工作機2基が置かれるというから、生産や開発の早さ、ラインナップの豊富さにも納得が行く。
このデモ車に装着されるのは、そうした体制から送り出されるパーツ群だ。

目立つのはタンデムグリップとフェンダーレスキット。タンデムグリップは一般的なハンドルバーに同じφ22・2mm径を採用し、ハンドルバーにクランプできるホルダー類が留められるアイディアもの。フェンダーレスキットは純正にも、同社Z2テールにも対応可能というお得感。コンパクトハイスロキットやマシンドフィラーキャップというアイテムもある。
フロントには同社扱いのフランスErmax製ノーズフェアリングが装着されるが、これもCAFEとも異なりかつ他と一線を画する形状で個性化でき、風防効果も得られる一品。ちょっと何か換えたいという際にも、このポッシュフェイス車は参考になるはずだ。
POSH FAITH Z900RS 詳細説明

ヘッドライト部に装着されるのは同社扱いのフランスErmax社製メーターバイザー「ノーズフェアリングZ900RS」。一体成型の9mm厚スクリーンにより、クリアな視界が得られ、高速走行時の疲労軽減に役立つ。写真のキャンディトーンブラウンは税別3万8000円、ABS樹脂無塗装は税別2万3000円。ウインカーは「ボルトオンウインカーキット クラシカル71タイプ Z900RS」(税別1万9800円)。バルブタイプウインカーでボディは亜鉛ダイキャスト製。キットには前後/S球12V23W、専用ステーベースやLED→電球用の変換コードも1台分は入っている。

ハンドルクランプと共締めしてガジェットをマウントできる「スマートフォンフォルダーマウントZ900RS」(税別5500~5900円)はスチール製ブラックカチオン塗装仕上げの左右ステーとアルミ削り出しのシャフトで構成。

この車両ではミツバサンコーワEDRドライブレコーダーを装備し、そのフロントカメラをヘッドライト下に置く。


テールサイドに装着してツーリングネット等を使いやすくする「NASAタイプロングネットアンカー <M8用>」(税別2000円)はアルミ削り出しアルマイト仕上げ。

「Z2タイプテールカウル Z900RS」はキャンディトーンブラウン(純正色仕上げ)が税別5万2000円、黒ゲル仕上げが税別1万8000円。フェンダーレスキットは純正形状、Z2テール対応等あり。

前下にはErmax製アンダーカウル Z900RSを装着。フランス製で左右と中央の3ピース構造。ユーロデザインで下部を保護しながらもスマートなルックスになる。

「カーボンリヤフェンダー Z900RS」(税別3万2000円)はノーマルフェンダーより130mmロングで泥跳ね効果を高める。ウェットカーボン平織り。