ネオレトロ is ベーシック!? カスタムの素材としての魅力に注目!
豊かなトルク特性のクロスプレーンコンセプトエンジンを持つヤマハのMTシリーズ。そのプラットフォームをネオレトロデザインと組み合わせたオーセンティックスポーツが、XSRだ。
日本国内でも3気筒の900(2015年発売)と2気筒の700(2017年発売)が展開、カスタムパーツも充実している。現代モデルの中では自由度の高いカスタムの世界を見せるXSRシリーズ。
欧州から数々のカスタムアイデアを発信するヤマハモーターヨーロッパの取り組みに焦点を当て、今回から5回に分けて、紹介していこう。
未来的? 有機的? そのまま市販!? ヤマハXSR900ベースの数々のトライを見る
初回はヤマハXSR900を巡るカスタムから。バイクのオーナーなら気持ちの多少こそあれど、世界の誰もが思い描く自分仕様=カスタムへの夢。
ヨーロッパヤマハは現代のヤマハモデルを才能あるカスタムビルダーに託し、カスタムとベース車の可能性を追う企画、「ヤードビルト」をここ数年展開中だ。
並列3気筒のネオレトロ、XSR900もその目玉のひとつで、3気筒とアルミフレームをあるものは未来的に、あるものは有機的に。そしてあるものはそのまま市販化も……というさまざまなカスタムトライを行っている。
JvB Moto CP3 XSR900
'70-'80年代のコンセプトカーデザインを投影
ドイツのカスタムビルダー、JvBモトのJens vomBrauckによる“JvB MOTO CP3”。vom Brauck自身が好きという'70~'80年代コンセプトカー。その前衛的なイメージをXSR900に投影した。
前後ホイールはカーボンでカバー、灯火類はフルLED化。タンクカバーやシートカウルはオリジナルでカラーはヤマハブルーを元に深みを増して塗装。2020年には当地で外装キットとして販売する予定があるという。
The Alter/Dab Motors XSR900
22世紀視点でのネオレトロを表現する未来派スポーツ
Dabモータースが2018年に発表した“ジ・オールター”は、3Dモデリングや3Dプリンター(アルミサブフレームやフォークアッパーブラケットはこれによる)、NIX30カートリッジ/STX46オーリンズショック、LEDライト等が目を引く。
レトロをルックバックするのでなく、今から少し先の最新スタイルを22世紀に見たら新たなネオレトロになるという視点からの未来派な1台だ。
取材協力:ヤマハモーターヨーロッパ