電子制御やハイメカは速く走るためだけにあるんじゃない。それを教えてくれたのが新型アフリカツイン。アドベンチャークラスに快適性の革命をもたらすのも制御技術なのだ。
ライドモード/DCT/HSTC
どんな悪路でも突き進める機動力
アフリカツインの並列ツインは、ノークラッチの自動変速「DCT」仕様が選べ、ライドモードが4種類、さらにトラクションコントロールHSTCが装備される。DCTは理論上エンストの危険性はゼロ、ライドモードでドライorウェット路面でもフルパワーOKだ。
6軸IMU 慣性センサー
いま車体がどういう状態か瞬間検知
車体の姿勢をリアルタイムで測定判断するのがIMUで、6軸とは図のように左右のロール、前後のピッチング、そして左右のヨーイングの6方向を角度と加速度で検出するから。このIMUで判断した状態でHSTC、電子制御サス、ABSなどを作動させる。
6.5インチ タッチパネル式液晶メーター
設定変更を視覚的にわかりやすく
大画面TFT液晶が見やすいだけでなく、ライディングモードなどの設定項目場所を直接タッチするだけで、ハンドルスイッチで「モード切替→UPかDWNか→決定→次の画面へ」を繰り返す煩雑な操作を回避できる。
3パターン液晶表示システム
欲しい情報だけを表示して目視可能
見やすい画面表示だが、見る必要がない情報も表示されている。そこで「ゴールド:すべての数字情報/シルバー:スピードを大数字でタコメーターも表示/ブロンズ:エンジン回転数をメインに」3種類の表示を選択することができる。
AppleCarPlay
スマホ画面をメーター表示
電子制御サスペンション EERA(エレクトロニカリ・エクイップド・ライド・アジャストメント)
走行条件に応じて硬いサスにも柔らかいサスにもなる
文:中村浩史/写真:松川 忍・西野鉄兵