カワサキ「Ninja ZX-25R」の4気筒エンジンのパワースペック〈憶測と噂〉
価格以外で気になるのは、やはり4気筒エンジンのパワースペックがどれほどのものになるかだが、すでにインドネシアカワサキが「45PS以上」と発言しており、かつての国内自主規制値を超えたものになることは間違いなさそうだ。
一説には市販車で46PS、ワンメイクレースに向けたレーシングキットを装着すれば50PS超えとも噂されていて、いずれにしても、これまでの250ccスポーツの枠を大きく超えたパワーであることは疑いなさそうだ。
ちなみに、YouTubeで公開された、ジョナサン・レイによる走行シーンのビデオでは、レイはレッドゾーンが始まる17000回転あたりをシフトアップポイントとしていて、短い直線では、エンジンが吹け切らずに6速・15500回転で、スピードメーターは162km/hあたりを表示していた。
45PS以上で17000回転も回る、超高回転型ユニット。最高速はどれくらいか、パワーフィールはどうなのか……想像は膨らむばかりだ。
カワサキ「Ninja ZX-25R」は、想像以上に扱いやすい車両なのかも?
注目なのは4気筒エンジンばかりではない。ニンジャZX-25Rの車体やサスペンションを見ると、新世代の250スーパースポーツはどうあるべきか、というテーマがその先に見える。
詳細こそ発表されてはいないが、ニンジャZX-25Rの車体サイズは、2気筒モデルの現行ニンジャ250に似通ったもの。4気筒エンジンモデルらしく、ボディにボリュームこそあるものの、全長とホイールベースについては、ニンジャ250と大差がないようにも見える。
2気筒のニンジャ250に近いボディサイズ、と言うことは取り回しや足つきにおいても、女性ライダーでも不安のない、扱いやすい車体設定としていると考えて間違いないだろう。
フレームはスチール製のダイヤモンドフレームで、エンジンは前後長を詰めたコンパクト設計。その分、スイングアームを長く設定し、トラクション性能の向上を狙っている。フロントフォークはショーワ製倒立フォークを採用。
推測でしかないが、車両重量はニンジャ250に近いものと思われ、170kg台に抑えている可能性もあるだろう。また、ショートマフラーの採用など、マスの集中化も図っている。
多くの人が気になるのは価格。果たしていくらなのか、2グレードで展開されるとしたら価格差はどうなのか、現時点ではまだ謎のまま。答えが出るのは今年の秋。待ち遠しい限りだ。
まとめ:オートバイ編集部/写真:鶴身 健