カワサキ「Ninja ZX-25R」は、2グレード用意されるかも?
いまだにスペックや発売日や販売価格などの詳細データが公表されないままのニンジャZX-25R。インドネシアカワサキが4月4日に現地仕様の発売時期や価格、諸元などを公開し、販売予約も開始する、と発表していたのだが、一連のコロナウィルス騒ぎで、その発表会も無期延期となってしまった……。
東京モーターショーでの衝撃デビューから半年あまり。ニンジャZX-25Rはいまだ謎のベールに包まれたままではあるが、ここにきていくつか噂も浮上してきている。
まず、ニンジャZX-25Rは、スタンダードとハイグレード仕様の2タイプで販売されるかも、という噂がある。両者の違いは装備の違いのようで、4気筒エンジンやフレーム、足回りといったメカニカルパーツは共有するようだ。
ちなみに、現時点で確認が取れているニンジャZX-25Rの主な装備を挙げていくと、ラムエアシステム、トラクションコントロール、パワーモード、電子制御スロットル、アシスト&スリッパークラッチ、クイックシフター、ABSなどが挙げられる。
さらに、今回撮影した車両には、他の機種ではオプション扱いとなるフレームスライダーが装着されていて、どうやらそれは「標準装備」になる予定のアイテムらしいのだ!
おそらく、ラムエアシステム、電子制御スロットル、アシスト&スリッパークラッチ、ABSについては両グレード共通の装備と思われるが、問題は電子制御系のアイテム。ハイグレード専用となる装備がどれなのかは不明のままだ。あくまで推測でしかないが、おそらくはクイックシフターやパワーモードあたりは上級グレード用となる可能性もありそうだ。
カワサキ「Ninja ZX-25R」のサイズ感
はじめて至近距離で見るZX-25Rの実車は、カウルデザインが似ていることもあるのか、印象としては2気筒モデルのニンジャ250に近い。撮影はZX-25Rの1台のみで行われ、直接2台を並べていないので正確なことは言えないが、全長はニンジャ250より極端に大きいものではなさそうだ。
実際にまたがってみても、ライディングポジションは2気筒ニンジャに近い印象で、スーパースポーツとはいえ、リッタークラスモデルのような極端な強前傾ではなかった。
ただ、そこは4気筒マシン。エンジン幅を極力コンパクトに抑えてはいるものの、さすがにフレーム幅はニンジャ250よりは広く、またがった印象としては「ちょっと幅広でやや前傾気味のニンジャ250」といった感じだった。
今回の撮影車には、先に書いたフレームスライダーが装着されていたほか、ヘルメットホルダーが左リアに設置されていた。空気圧などのコーションラベルこそ貼られていなかったが、段階としてはほとんど国内市販モデルに近いもの、と言ってよさそうな完成度だった。
ちなみに、ZX-25Rの主要生産国はタイで、インドネシア仕様はタイからパーツを輸出してのノックダウン生産。日本仕様はタイから直接やってくるらしい、と言われている。