創立100周年を迎えたスズキが特別なGSX-R1000R ABSを発売した。今シーズンのMotoGPマシンと同様に、1960年代にサーキットに旋風を巻き起こした、ブルーとシルバーのカラーリングを採用している。

「GSX-R1000R ABS」100周年記念カラーとは?

画像: SUZUKI GSX-R1000R ABS 100周年記念カラー 総排気量:999cc 発売日:2020年4月24日 メーカー希望小売価格:215万6000円

SUZUKI GSX-R1000R ABS 100周年記念カラー

総排気量:999cc
発売日:2020年4月24日
メーカー希望小売価格:215万6000円

2020年3月15日に創立100周年を迎えたスズキ。これを記念したスペシャルモデルの1台がGSX-R1000Rの特別色仕様だ。この特別色は、チームスズキエクスターから参戦する今年のMotoGPマシン・GSX-RRのカラーリングをモチーフとしたもので、1960年にマン島TTレースに参戦したスズキの50ccレーサーをオマージュした、ブルーとシルバーのカラーリングを採用。これはスズキのレース活動の原点とも言えるカラーリングだ。

画像: 「GSX-R1000R ABS」100周年記念カラーとは?

トリトンブルーメタリックとミスティックシルバーメタリックを組み合わせたこの特別色仕様は、そんなチームスズキエクスターのマシンのカラーリングを忠実に再現。

GSX-Rシリーズのトップモデルにふさわしい、レーシーなムードを演出している。価格は据え置きで2020年4月24日に販売開始された。

「GSX-R1000R ABS」100周年記念カラーの各部装備・ディテール解説

画像: 左右非対称グラフィックであるのに加え、シートカウル形状がGSX-RRとは異なるため、右サイドから見ると印象がやや異なって見える。

左右非対称グラフィックであるのに加え、シートカウル形状がGSX-RRとは異なるため、右サイドから見ると印象がやや異なって見える。

画像: ブルーをベースに「SUZUKI」ロゴを大胆にあしらったカラーリングを採用する近年のMotoGPマシン・GSX-RR、その2020年モデルのカラーを取り入れた特別な1台。

ブルーをベースに「SUZUKI」ロゴを大胆にあしらったカラーリングを採用する近年のMotoGPマシン・GSX-RR、その2020年モデルのカラーを取り入れた特別な1台。

画像: フロンロマスクの左右へ対称に配置されている小さなスズキロゴだが、細かなデザインまでこだわってGSX-RRの雰囲気を再現している。

フロンロマスクの左右へ対称に配置されている小さなスズキロゴだが、細かなデザインまでこだわってGSX-RRの雰囲気を再現している。

画像: シルバーに塗られたシャープな形状のテールカウルの後端下面には、コンパクトだが高輝度で視認性の高いLEDテールランプを装着。

シルバーに塗られたシャープな形状のテールカウルの後端下面には、コンパクトだが高輝度で視認性の高いLEDテールランプを装着。

通常のGSX-R1000では燃料タンクに装着されている「S」バッジはシルバーなのだが、このモデルではGSX-RRと同じく赤いバッジになっている。

画像: テールカウルはシルバーを基調としている。サイドの車名ロゴの部分にはブルーのグラフィックが入る。シート形状などはノーマルと同様。

テールカウルはシルバーを基調としている。サイドの車名ロゴの部分にはブルーのグラフィックが入る。シート形状などはノーマルと同様。

ハイグレードなSHOWA製のBFF(バランスフリーフロントフォーク)を装備。黒いホイールにイエローのリムストライプが入るのもGSX-RR同様。

リアサスペンションもSHOWA製で、最新スペックのBFRC lite(バランスフリーリアクッションライト)が装着されている。

「GSX-R1000R ABS」100周年記念カラーのライディングポジション・足つき性

GSX-R1000R ABSのシート高:825mm
モデルの身長・体重:178cm・80kg

画像: 「GSX-R1000R ABS」100周年記念カラーのライディングポジション・足つき性

スーパースポーツらしく、ハンドルは近く低く、ステップも高い。足つきはスリムなシート回りのおかげで身長178㎝でも余裕。シートの前後長と左右幅が広く、荷重や抜重のための座り位置移動がしやすい。

「GSX-R1000R ABS」100周年記念カラーの主なスペックと価格

スペック・価格は、他のカラーのGSX-R1000R ABSと共通。

全長×全幅×全高2075×705×1145mm
ホイールベース1420mm
最低地上高130mm
シート高825mm
車両重量203kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量999cc
ボア×ストローク76.0×55.1mm
圧縮比13.2
最高出力145kW(197PS)/13200rpm
最大トルク117N・m(11.9kgf・m)/10800rpm
燃料タンク容量16L
変速機形式6速リターン
キャスター角23゜20′
トレール量95mm
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17M/C(58W)・ 190/55ZR17M/C(75W)
ブレーキ形式(前・後)ダブルディスク・シングルディスク
メーカー希望小売価格215万6000円(税込)

MotoGPマシン「GSX-RR」の2020年モデルとイメージを共通化した

画像: MotoGPマシン GSX-RR

MotoGPマシン GSX-RR

GSX-R1000R・100周年記念カラーのモチーフになった、2020年モデルのMotoGPマシン・GSX-RR。ワークスカラーのブルーに加え、シルバーを大きく取り入れた今年のカラーリングは、スズキがマン島TTに初参戦した、1960年の50㏄レーサーがまとったブルーとシルバーのカラーリングをルーツとした、まさにヘリテイジカラーだ。

原付二種の「GSX-R125 ABS」にも100周年記念カラーが⁉

画像: GSX-R125 ABS 100周年記念カラー

GSX-R125 ABS 100周年記念カラー

125㏄という小排気量ながらも、GSX-Rシリーズのレーシングスピリットをしっかり受け継いだ軽快なミニ・スーパースポーツとして人気のGSX-R125にも100周年記念カラーが登場した。

これは2020年3月~4月に開催される予定だった各地のモーターサイクルショーで展示するはずだった参考出品車だ。新型コロナの影響により中止となったが、スズキは3月27日に公式サイトで「スズキWEBモーターサイクルショー」を開幕。そこで世界初公開された。

最新のGSX-RRのカラーリングの再現度は、兄貴分のGSX-R1000R同様の高いレベルに仕上がっていて、こちらも国内市販に大いに期待したい1台だ。

まとめ:オートバイ編集部/写真:山口真利

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