「GSX-R1000R ABS」100周年記念カラーとは?
2020年3月15日に創立100周年を迎えたスズキ。これを記念したスペシャルモデルの1台がGSX-R1000Rの特別色仕様だ。この特別色は、チームスズキエクスターから参戦する今年のMotoGPマシン・GSX-RRのカラーリングをモチーフとしたもので、1960年にマン島TTレースに参戦したスズキの50ccレーサーをオマージュした、ブルーとシルバーのカラーリングを採用。これはスズキのレース活動の原点とも言えるカラーリングだ。
トリトンブルーメタリックとミスティックシルバーメタリックを組み合わせたこの特別色仕様は、そんなチームスズキエクスターのマシンのカラーリングを忠実に再現。
GSX-Rシリーズのトップモデルにふさわしい、レーシーなムードを演出している。価格は据え置きで2020年4月24日に販売開始された。
「GSX-R1000R ABS」100周年記念カラーの各部装備・ディテール解説
「GSX-R1000R ABS」100周年記念カラーのライディングポジション・足つき性
GSX-R1000R ABSのシート高:825mm
モデルの身長・体重:178cm・80kg
スーパースポーツらしく、ハンドルは近く低く、ステップも高い。足つきはスリムなシート回りのおかげで身長178㎝でも余裕。シートの前後長と左右幅が広く、荷重や抜重のための座り位置移動がしやすい。
「GSX-R1000R ABS」100周年記念カラーの主なスペックと価格
スペック・価格は、他のカラーのGSX-R1000R ABSと共通。
全長×全幅×全高 | 2075×705×1145mm |
ホイールベース | 1420mm |
最低地上高 | 130mm |
シート高 | 825mm |
車両重量 | 203kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 999cc |
ボア×ストローク | 76.0×55.1mm |
圧縮比 | 13.2 |
最高出力 | 145kW(197PS)/13200rpm |
最大トルク | 117N・m(11.9kgf・m)/10800rpm |
燃料タンク容量 | 16L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 23゜20′ |
トレール量 | 95mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17M/C(58W)・ 190/55ZR17M/C(75W) |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
メーカー希望小売価格 | 215万6000円(税込) |
MotoGPマシン「GSX-RR」の2020年モデルとイメージを共通化した
GSX-R1000R・100周年記念カラーのモチーフになった、2020年モデルのMotoGPマシン・GSX-RR。ワークスカラーのブルーに加え、シルバーを大きく取り入れた今年のカラーリングは、スズキがマン島TTに初参戦した、1960年の50㏄レーサーがまとったブルーとシルバーのカラーリングをルーツとした、まさにヘリテイジカラーだ。
原付二種の「GSX-R125 ABS」にも100周年記念カラーが⁉
125㏄という小排気量ながらも、GSX-Rシリーズのレーシングスピリットをしっかり受け継いだ軽快なミニ・スーパースポーツとして人気のGSX-R125にも100周年記念カラーが登場した。
これは2020年3月~4月に開催される予定だった各地のモーターサイクルショーで展示するはずだった参考出品車だ。新型コロナの影響により中止となったが、スズキは3月27日に公式サイトで「スズキWEBモーターサイクルショー」を開幕。そこで世界初公開された。
最新のGSX-RRのカラーリングの再現度は、兄貴分のGSX-R1000R同様の高いレベルに仕上がっていて、こちらも国内市販に大いに期待したい1台だ。
まとめ:オートバイ編集部/写真:山口真利