BMWはクルーザーセグメントに揺さぶりをかけるべく、1802㏄の新型ビッグ・ボクサーエンジンを搭載した『R18』を投入することを正式発表。完全新設計されたR18の詳細をみていこう。

BMW R 18 とは?

BMWの歴史にルーツを持つ最新鋭クルーザーは史上最強のボクサーエンジン搭載モデルだ

画像: BMW R18 総排気量:1802cc 最高出力:91PS/4750rpm・最大トルク:16.1㎏-m/3000rpm 価格:ベースモデル$17,495〜/ファーストエディション$19,870〜(米国) 国内発売予定時期:2020年内

BMW R18

総排気量:1802cc 
最高出力:91PS/4750rpm・最大トルク:16.1㎏-m/3000rpm
価格:ベースモデル$17,495〜/ファーストエディション$19,870〜(米国)
国内発売予定時期:2020年内

2018年、CUSTOM WORKS ZON製作のプロトタイプエンジンを搭載した『Departed』に始まり、「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステ 2019」での『Concept R18』や、「EIAMA2019」での『Concept R18/2』など、これまでに様々なプランのコンセプトモデルが発表されてきたBMW R18がついに市販車として正式発表された。

R18はBMWが大々的にクルーザー・セグメントへと参入するモデルで、97年の歴史を持つボクサーエンジンを搭載し、1936年のR5などをデザインモチーフとした、BMWモーターサイクルの歴史と伝統に基づいたモデルとなっている。

画像: 左は今回発表されたR18。右は往年のR5。

左は今回発表されたR18。右は往年のR5。

搭載されているのは完全新開発の「ビッグ・ボクサー」エンジン。排気量は1802ccを誇り、BMWの歴史上、量産型としては最も大きなボクサーエンジンだ。

車体の各所からクラシカルなイメージになるように、リジット・フレーム風のアイコニックなスタイルに、洋梨型タンク、伝統的なピンストライプペイント、露出したドライブシャフトなど、細部のボディワークにはこだわりを見せる。

画像: BMW R 18 とは?

ただし、デザインはクラシカルでも中身は最新鋭のモーターサイクル。「Rain(レイン)」「Roll(ロール)」「Rock(ロック)」の3つのライディングモードを標準装備しているだけでなく、急加速時にタイヤが空転するなどの予想外の動きをコンピューターで制御するASC(オートマチック・スタビリティ・コントロール)や、シフトダウンの際に発生しやすいリアホイールのスリップなどを軽減するMSR(エンジン・ドラッグ・トルク・コントロール)も搭載する。

日本国内での発売は年内の可能性も。楽しみに待とう。

画像: 『R』の称号を持つのは95年以上前からボクサーエンジンであるということ。大きく張り出したアルミ削り出しによるシリンダーヘッドカバーは高質感を演出。

『R』の称号を持つのは95年以上前からボクサーエンジンであるということ。大きく張り出したアルミ削り出しによるシリンダーヘッドカバーは高質感を演出。

BMW R 18 走行映像

画像: The new BMW R 18 - Soul is all that matters. www.youtube.com

The new BMW R 18 - Soul is all that matters.

www.youtube.com

BMW R 18 各部装備・ディテール解説

画像: 全長2440㎜はBMWのK1600Bとほぼ同じ。デザインモチーフがR5なこともあり、一見クラシカルな印象の車体デザインだが、細部の造形は最新鋭のモデルならではの仕上がり。

全長2440㎜はBMWのK1600Bとほぼ同じ。デザインモチーフがR5なこともあり、一見クラシカルな印象の車体デザインだが、細部の造形は最新鋭のモデルならではの仕上がり。

画像: 1802㏄のボクサーエンジンはBMW史上最大排気量。4750rpmという低い回転域で最高出力91PSを発揮し、最大トルクは2000rpm〜4000rpmの回転域で16.1㎏-mのトルクを発生する。

1802㏄のボクサーエンジンはBMW史上最大排気量。4750rpmという低い回転域で最高出力91PSを発揮し、最大トルクは2000rpm〜4000rpmの回転域で16.1㎏-mのトルクを発生する。

メッキ部なども含めR5のヘッドライトデザインをそのまま採用。通常点灯でセンターのラインが光り、ハイビームで下部が点灯する。

ブラックに白いピンストライプのペイントワークが施されたBMWらしいクラシックなデザインのフューエルタンク。容量は16L。

撮影車両はクロームパーツと特別な塗装を採用した『R18 FIRST EDITION』。サイドカバーには誇らしげにロゴが入る。

ビッグボクサーが生み出す豊かなトルクは、クラシック・モデルを手本とした露出型オープンシャフトドライブによって伝達。

画像: ハンドル周りをゴチャつかせないようにシングルメーターを採用。デジタル表示部分でライディングモードなどの状態を表示する。

ハンドル周りをゴチャつかせないようにシングルメーターを採用。デジタル表示部分でライディングモードなどの状態を表示する。

画像: スマートキーを採用しているR18。BMWの他の車種にも採用しているが、このデザインはR18のタンクを模したものか。

スマートキーを採用しているR18。BMWの他の車種にも採用しているが、このデザインはR18のタンクを模したものか。

画像: 最新の電子制御モデルであってもスイッチ類は複雑にならないように、極力シンプルで数も少なく構成されている。

最新の電子制御モデルであってもスイッチ類は複雑にならないように、極力シンプルで数も少なく構成されている。

車体左側のステップよりやや上にある白いレバーはリバースギア用。駐車場での切り返しなどもスムーズにできる。

ホールド感のあるソロシートは足つき性も考慮したもの。リアフェンダーにリアシートが装着できるようになっているがオプションのようだ。

ウインカーと一体型になっているテールランプのデザインは、カスタマイズの世界からスタートしたR18らしいパーツチョイスだ。

フィッシュテールマフラーを現代風にアレンジして製作。1800㏄オーバーとは思えないほど穏やかで心地よいサウンド。

画像: エンジンだけでなくこだわっているのはフレーム構造。ダブルループ鋼管フレームはBMWモーターサイクルの伝統を思い起こさせるもので、R5と同様に密閉型アスクル・ドライブを採用したリアスイングアームはリジット・フレーム風となっている。

エンジンだけでなくこだわっているのはフレーム構造。ダブルループ鋼管フレームはBMWモーターサイクルの伝統を思い起こさせるもので、R5と同様に密閉型アスクル・ドライブを採用したリアスイングアームはリジット・フレーム風となっている。

This article is a sponsored article by
''.