BMWはクルーザーセグメントに揺さぶりをかけるべく、1802㏄の新型ビッグ・ボクサーエンジンを搭載した『R18』を投入することを正式発表。完全新設計されたR18の詳細をみていこう。
BMW R 18 とは?
BMWの歴史にルーツを持つ最新鋭クルーザーは史上最強のボクサーエンジン搭載モデルだ
2018年、CUSTOM WORKS ZON製作のプロトタイプエンジンを搭載した『Departed』に始まり、「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステ 2019」での『Concept R18』や、「EIAMA2019」での『Concept R18/2』など、これまでに様々なプランのコンセプトモデルが発表されてきたBMW R18がついに市販車として正式発表された。
R18はBMWが大々的にクルーザー・セグメントへと参入するモデルで、97年の歴史を持つボクサーエンジンを搭載し、1936年のR5などをデザインモチーフとした、BMWモーターサイクルの歴史と伝統に基づいたモデルとなっている。
搭載されているのは完全新開発の「ビッグ・ボクサー」エンジン。排気量は1802ccを誇り、BMWの歴史上、量産型としては最も大きなボクサーエンジンだ。
車体の各所からクラシカルなイメージになるように、リジット・フレーム風のアイコニックなスタイルに、洋梨型タンク、伝統的なピンストライプペイント、露出したドライブシャフトなど、細部のボディワークにはこだわりを見せる。
ただし、デザインはクラシカルでも中身は最新鋭のモーターサイクル。「Rain(レイン)」「Roll(ロール)」「Rock(ロック)」の3つのライディングモードを標準装備しているだけでなく、急加速時にタイヤが空転するなどの予想外の動きをコンピューターで制御するASC(オートマチック・スタビリティ・コントロール)や、シフトダウンの際に発生しやすいリアホイールのスリップなどを軽減するMSR(エンジン・ドラッグ・トルク・コントロール)も搭載する。
日本国内での発売は年内の可能性も。楽しみに待とう。
BMW R 18 走行映像
BMW R 18 各部装備・ディテール解説