ネオクラシックフルフェイス「グラムスター」に採用された新機構とは?
SHOEIが2020年のニューモデルとして3月に発表した「Glamster」(グラムスター)。その詳細が見えてきました!
丸いフォルムにクラシカルな外観。流行りのネオクラシック系バイクと相性がいいのはもちろん、さまざまなカテゴリーの車種に合わせやすそうなデザインとなっています。
ただクラシカルで機能性に乏しいのなら意味がない、とばかりに各所に新機構が採用されました。
まずは気になるベンチレーション機構。
走行風を導入するエアインテークは、あご部分の両側に配置。シャッターレスの常時開放型となっています。アルミナムメッシュフィルターがデザインのアクセントとしても貢献。また、前頭部にもエアインテークは備わり、計3カ所から外気を導入することが可能となっています。
取り込まれた走行風は、ヘルメット内の衝撃吸収ライナーに設けられたエアルートを通り首元から排気されるという構造。つまりダクトを設けることなく、換気が行なえる仕組みに。
続いてシールド。こちらも新開発。
クラシックなオンロードフルフェイスのスタイルにマッチする、新設計のフラットシールド「CPB-1V」が採用されました。
シールド開閉時は偏心軌道でシールドが動くことにより、シールドと窓ゴムの干渉を防ぎスムーズな操作性を実現。また、窓ゴムはクラシカルなデザインにマッチし、かつ密着性を高めるリム形状を採用しています。
曇りを防ぐ定番アイテム「PINLOCK EVO lens」も標準セットです。
内装は衛生的でメンテナンスしやすい、取り外し可能なタイプ。
ブラックの起毛生地を内装表面に採用。アイポートに近い部分はシールドへの映り込みを防ぐスエード調の生地を使い、被り口部分は汚れの目立ちにくい光沢のあるレザー調生地を使っています。
万が一のアクシデントの際に備えた緊急用ヘルメット取り外しシステム「E.Q.R.S.」も採用。E.Q.R.S.はエマージェンシークイックリリースシステムの略。
第三者が迅速な救護活動を行えるようヘルメットの脱着を容易にするための装備です。こちらはSHOEIのトップモデルX-Fourteenをはじめ、新型ヘルメットに搭載されている機構となります。
ネオクラシックフルフェイス「グラムスター」のカラーバリエーションと価格・発売日
今回発表されたのは、ソリッドカラー5色。価格は税別43,000円。現在のところ発売時期は2020年9月~10月の予定となっています!
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SHOEI Glamster(グラムスター)主なスペック
■価格:43,000円(税抜)
■規格:JIS規格
■サイズ:S(55cm)、M(57cm)、L(59cm)、XL(61cm)、XXL(63cm)
■カラー:オフホワイト、ブラック、マットブラック、バサルトグレー、ラグナブルー
■構造:AIM(Advanced Integrated Matrix )強靱なガラス繊維を基に、あらかじめ3次元形状とした有機繊維を複合積層化。高い剛性を確保しながらも軽量化を可能とした、SHOEI独自のシェル構造。
■付属品:布袋、ステッカー、CPB-1V PINLOCKR EVO lens、チンカーテン、シリコンオイル、スペアPINLOCKRピンセット
まとめ:西野鉄兵