スーパーボルドールは、高速道路の2人乗り解禁のタイミングに合わせて登場した
1992年にCB400&CB1000スーパーフォア(以下SF)が誕生して、もう28年! 400は排気量はそのまま、幾度となくモデルチェンジを繰り返し、2005年にハーフカウル付きのスーパーボルドール(以下SB)をタイプ追加。CB1000は1300に排気量アップしながらフルモデルチェンジし、現行モデルに至り、同じく2005年にSBを追加したという長い歴史を持つモデルだ。
400/1300とも、SBは高速道路のタンデムが解禁されたタイミングで登場したモデルで、それだけにスポーツツアラーとして生まれてきたことになる。もちろん、一般道走行やサーキットランから、高速道路でのタンデムまでカバーする、もう万能スーパースポーツツアラーと言っていいかもしれない。
どちらも日本のオートバイの基準とも言うべきオーソドックスなパッケージで、並列4気筒らしい、低回転から高回転まで力のあるエンジンを、くせのない、ニュートラルなハンドリングを持つ車体に搭載したもの。
しかし、長い歴史を持つモデルなのに、乗るたびに新たな発見があり、乗るたびに好きになるのもホンダCBの特徴。決して古さを感じさせることなく、この2モデルを追うライバルが現れては消え、いつしかこのSF/SBが基準となっていったのだ。
400/1300ともにモデルチェンジと熟成は進み、1300SBの現行モデルにはETC車載器やグリップヒーターを標準装備し、前後にオーリンズ製サスペンション、ブレンボキャリパーを装着するSPバージョンも併売する。
400も現行モデルではETC車載器とグリップヒーターを標準装備し、まだまだ人気モデルであり続けている。
ホンダの歴史上でも、この400/1300ほどの単一機種のロングセラーは存在しない。それほど生き続ける「理由」があるモデルなのだ。
まとめ:オートバイ編集部