新型CBR250RRの各部解説
エンジン、足回りの熟成でパフォーマンスを向上
スタイルこそキープコンセプトだが、新型CBR250RRの進化ぶりは、フルモデルチェンジと言った方がいいほどの内容だ。
まずはエンジン。ピストンを新形状として圧縮比をアップ、浸炭コンロッドの新採用、ピストンリング処理の見直し、バランサーシャフト軸の小径化、バルブスプリング荷重の低減、シリンダー下部の形状変更と、あらゆるパートが見直されている。
今回からアシストスリッパークラッチも導入、吸気系の部品やマフラーの内部構造、点火時期まで見直され、パワーは実に41PS。250cc・2気筒エンジン車ではダントツのハイパワーを誇る。
これに合わせて、3種類のライディングモードはそれぞれのパラメータを変更。足回りもフロントのセッティングを変更。ZX‐25Rより17kgも軽い車体を活かし、本気の戦いを挑む仕様となっている。
新型CBR250RRのライディングポジション・足つき性
シート高:790mm
ライダーの身長・体重:176cm・62kg
スーパースポーツらしい低いハンドル位置なので、長時間の街乗りでは腕や肩が疲れるが、タンクに伏せたときやハングオン姿勢を取ったときの、上体と腕の収まりやバイクとの一体感はこのクラスでもトップレベル。シート高に変更はない。
新型CBR250RRの主なスペックと価格
車体サイズは従来モデルと同じ数値。車両重量は1kg増し、168kgとなった。
前述のとおり、最高出力と最大トルクがアップ。発生回転数も高めに。圧縮比は従来の11.5から12.1に。
燃料タンク容量やタイヤサイズに変更はない。
全長×全幅×全高 | 2065×725×1095mm |
ホイールベース | 1390mm |
最低地上高 | 145mm |
シート高 | 790mm |
車両重量 | 168kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 249cc |
ボア×ストローク | 62.0×41.3mm |
圧縮比 | 12.1 |
最高出力 | 30kW(41PS)/13000rpm |
最大トルク | 25N・m(2.5kgf・m)/11000rpm |
燃料タンク容量 | 14L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24°30' |
トレール量 | 92mm |
タイヤサイズ(前・後) | 110/70R17M/C 54H・140/70R17M/C 66H |
ブレーキ形式(前・後) | シングルディスク・シングルディスク |
メーカー希望小売価格 | 税込82万1700円 グランプリレッド(ストライプ)は税込85万4700円 |
まとめ:オートバイ編集部/写真:柴田直行、南 孝幸