レブル250とCB250Rの積載をどう攻略するか?

「高原はいいな」「高原はいいですねえ」
荷物てんこ盛りでやってきたのは、長野県の野辺山高原。ここは平沢峠という、標高1450mの絶景スポット。
キャンプをすると決まったのは前日のことだった。
「明日のツーリングなんだけどさ、キャンプにしようぜ」
「急ですね、大賛成です」
中村先輩とのツーリングは、これで3度目となる。毎回ライバル車や似たようなバイク2台でツーリングをして、それぞれの特徴をたしかめようと始まったこの企画。
過去2回は、ヤマハ・YZF-R25とMT-25、スズキ・ジクサー150とジクサー250で走った。
これまではいずれも日帰りだったのだが、今回は急遽前日にキャンプをすることが決定。どうやら月刊『オートバイ』の校了直前で缶詰め状態になっていてストレスがたまっていたようだ。校了翌日、そのたまったものを広い空に開放したいらしい。
というわけで、びゅんと中央道を北上。僕はレブル250、中村先輩はCB250Rだ。

「キャンプをする」と聞いたとき、今回の2台大丈夫か? と不安がよぎった。道具をちゃんと積載できるのか。

(左)ホンダ CB250R メーカー希望小売価格:税込56万4,300円
(右)ホンダ レブル250 メーカー希望小売価格:税込59万9,500円
レブル250とCB250Rは、どちらも荷物が積みにくい車種だ。
レブル250の積載方法は、小さめのシートバッグを積んで、大きめのザックを背負うということでクリアした。
中村先輩のCB250Rも大きなバッグが積みにくい車種。そんな認識をしていたが、これが意外と積めてしまった!
積んできたバッグは、ヘンリービギンズの「ツーリングシートバッグ DH-724」。容量は53L(拡張時70L)。キャンプツーリングを想定し作られた大型バッグだ。

CB250Rのリアシートは、座面はそこそこ広いのだけど、リアシートの後ろ側に荷掛フックの類が備わっていない、というのが難点。
後ろ側の荷掛ベルトは、リアフェンダーの付け根を利用することでなんとか積載できた。

ちなみに。中村先輩の普段の愛車はCB125R(写真奥)。今回はその兄貴分のCB250R。

リアシートの座面はCB250Rの方がひとまわり広い。「知らなかった! これならラクショーだ!」と中村先輩は大興奮。
ただ、キャンプツーリングを頻繁に楽しむような人ならキャリアを装着するのが無難でしょう。いずれにしても荷物を積んだ際は、旅の途中で都度、荷掛ベルトが緩んでいないかチェックしましょう。
レブル250とCB250Rを乗り比べてみた
レブル250とCB250Rは、エンジンが同じ水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒。しかし、出力特性には少しちがいがある。車両重量はCB250Rの方が26kgも軽い。
試しに荷物を降ろして、それぞれを乗り比べてみたところ、まるで感覚が異なる。
クルーザールックでありながらキビキビとスポーツバイクのような走りも楽しめるのがレブル250の特徴。だけど、完全なネイキッドスポーツのCB250Rと比べると、やっぱり峠道はCB250Rの方が走りやすい。

ホンダ CB250R
総排気量:249cc
エンジン形式:水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
最高出力:20kW(27PS)/9,000rpm
最大トルク:23N・m(2.3kgf・m)8,000rpm
車両重量:144kg
シート高:805mm
逆にのんびりツーリングを楽しむなら、ポジションがゆったりしているレブル250の方が快適。CB250Rも前傾はきつくないので、疲れるわけじゃないけれど「旅している感」は、レブル250の方が勝る。
ホンダ レブル250
総排気量:249cc
エンジン形式:水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
最高出力:19kW(26PS)/9,500rpm
最大トルク:22N・m(2.2kgf・m)7,750rpm
車両重量:170kg
シート高:690mm
それぞれの特性について詳しい解説は、中村先輩が近日書きますので、お楽しみに!
ちなみに、レブル250の燃費はこんな感じ。

260kmのうち約160kmが高速道路、残り100kmが信号の少ない一般道。キャンプ道具満載で自分の体重と合わせて約100kgのものを運んでいながら、リッター約32km。燃費性能は申し分ない!

レブル250の燃料タンク容量は11L。リッター32kmなら、満タンにして最大で352km走れる。実際は250kmの走行を目安にガソリンを入れると安心かな。