涼しい高原、星空キャンプ
さて、キャンプ場へ。
今回向かったのは、五光牧場オートキャンプ場。
広い! 涼しい! 気持ちいい!!
綺麗に短く刈られた芝。ここバイクを乗り入れていいのでしょうか? いいんです! 撮影用に乗り入れ許可をいただいたわけではなく、普段からバイクもクルマも乗り入れOK。
芝を荒らさないように移動時に優しく走っただけだけど、何と言うんでしょうかこの背徳感まじりの高揚感は。気持ちええええ。
しかもこの、ひろーい芝生のサイト、写真で見えている部分はほんの一部。これが何面もあって、さらに林間のサイトもある。
20組くらいのキャンパーさんを見かけたけど、みんなそれぞれ貸し切り感覚でくつろいでいた。
虫の音しか聞こえない。日が暮れかけてきたので、夕餉の支度に入る。
これだ!
「ホンダ社食のカレーうどん」!
ホンダの社員食堂で、金曜限定のメニューとして有名なカレーうどん。それを家庭でも味わえるようにと販売されているレトルトパウチ。
しかも各地の味が堪能できる。
今回はバイク製造の本拠地「熊本製作所」と、黒くて美味しそうだった「鈴鹿製作所」を贅沢にもブレンド。
よし、いただきまーす! と思ったら「ちょいと待ちな」の声がかかる。
中村先輩が水を足し、さらに鍋キューブを足して、味を調える。仕上げにチーズをたっぷり乗せて、完成!
美味すぎました。
勝手に「この人料理なんてできなさそう……」と思っていて、すいません。中村先輩、おみそれしました。
その後、信州ジンギスカンを焼いたり、焚き火をおこしたりしていると、すっかり暗くなった。気温がぐんぐん下がるのが肌で分かる。
下界はまだまだ熱帯夜。高原の夜は20度を下回る。半年ぶりくらいに感じる寒さが嬉しい。
空に星が瞬きだす。
「キャンプはいいな」「キャンプはいいですねえ」
何の事件も起きず、派手さもないただただ普通のゆるいキャンプ。バイクで走って食って寝る。
それだけで、充分すぎるほど幸せだ。
文:西野鉄兵/写真:森 浩輔、西野鉄兵