ホンダ新型「CBR600RR」概要

Honda CBR600RR
総排気量:599cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
発売日:2020年9月25日
メーカー希望小売価格:160万6000円(消費税10%込)
実質フルモデルチェンジと言っていい大幅進化で登場
軽量コンパクトな「ジャストサイズのスーパースポーツ」として人気だったCBR600RR。2016年に惜しまれつつ国内仕様の生産を終了して以来、実に4年ぶりの復活を果たした。
プロダクションレースのベースモデルとしても人気なCBR600RRだが、高いポテンシャルを多くのライダーが日常でも楽しめるよう、従来型を大きくアップデート。最新テクノロジーをふんだんに盛り込んだ進化を遂げており、型式こそ従来型と同じ「PC40」ではあるが、実質フルモデルチェンジと言っていい、充実の進化を遂げての復活となった。
新型のテーマは「AWAKEN THE RACE」。先にフルモデルチェンジを果たした兄貴分のCBR1000RR‐R同様、レーシングスピリットを全面に押し出したコンセプトとなっている。
最新空力テクノロジーでパフォーマンスも向上!
4年ぶりに生まれ変わって再びやってきたCBR600RR。そのスタイリングは最新の「CBRトレンド」を盛り込んだもので、逆スラントノーズにセンターラムエア、つり上がったLEDヘッドライトが醸し出すフロントマスクの表情を見れば、誰もがCBR1000RR-RのDNAを強く感じるはずだ。

しかも、CBR1000RR-Rとは形状こそ異なるが、RC213Vの空力テクノロジーを投入した、ダウンフォースを発生するウイングレットを装備。このクラスとしては初となるこのウイングを見れば、ホンダの意気込みがいかほどか想像がつくだろう。
このほかにも、フロントカウルの曲面を大きなRとして防風性能を確保したり、ロアカウルの下端をリアタイヤ直前まで伸ばして整流効果を高めるなど、最新のエアマネジメントが取り入れられている。
4年ぶりの大幅進化でもはや別物のレベル!
新型CBR600RRは型式こそ同じだが、そのメカニズムはもはや別物。まずエンジンだが、カムシャフト、クランクシャフトの材質を変更して高回転化を図り、インレットポートの形状を変更。スロットルボア拡大、エキゾーストパイプ各部サイズの最適化も実施、スロットルバイワイヤも組み合わせ、121PSという歴代最強のパワーを実現している。もちろん、このスペックは600クラスのスーパースポーツで最強。また、これに合わせてアシストスリッパークラッチも新採用されている。

車体関係では、フロントのウイングレットだけでなく、スイングアームは板厚や内部構造を見直した事実上の新作だし、IMUも装備。電子制御デバイスも新採用し、パワーモード、トルクコントロール、ウイリーコントロール、エンジンブレーキコントロールも備えるなど、その違いは歴然だ。
▶▶▶【動画】伊藤真一さんの「CBR600RR」ファーストインプレッション
ホンダ新型「CBR600RR」スタイリング解説

ボディカラーは、兄貴分の1000RR-R同様、ホンダワークスイメージのであるトリコロール1色のみの設定。カラー名は「グランプリレッド」だ。

サイドカウルの折り返し部分やリアタイヤ直近まで伸びたアンダーカウル、サイドパネルは最新の空力テクノロジーに基づくもの。
フロントマスク、特にスクリーン付近がいかにコンパクトかが見て取れる。対照的にサイドカウルはライダーを包むように張り出している。
センターアップマフラーを継承しているため、テール形状やリアビューの印象は従来型の面影を強く残したものとなっている。

従来型の逆スラントノーズを発展させ、1000RR-Rのデザインの流れも汲んだフロントマスク。スクリーン角度は38°に設定される。

ウインカーは細身のLEDに変更。センターアップマフラー上部のテールランプやナンバーステーの形状などは従来型の流れを汲む。

テールカウルとシートの形状は従来型の面影を強く残したもの。シートの座面は大きく、マシンコントロール性に優れるもの。

マフラーレイアウトの関係で、タンデムシート下の収納スペースは限られたもの。書類や一部の工具でいっぱいという印象だ。

オプションでシングルシートカバーも用意されている。スポーツランユーザーなら手に入れておきたいアイテムだ。

電子制御デバイスの採用で左スイッチボックスにはセレクトスイッチを新設。

右ボックスのキルスイッチはセルボタンも兼ねる。

メーター表示モードは2種類。こちらはラップタイムを大きく表示するスポーツモード。速度は中央の黒いウインドウに表示される。

1000RR-R同様のカラーTFTメーター。電子制御デバイスはパワー、トルク、ウイリー、エンジンブレーキが調整可能となっている。